2週間後
モトキside
最近ぺけが傷だらけになっている…しかもに日に日に酷くなっていた。
明らかにそんな傷じゃない…だって殴られたような傷も隠しているつもりだろうけど見えてるもん私だけじゃないザカオやだほも心配してる
そう言ってぺけは教室から出ていった。
私はダーマくんに呼び出され屋上に来た。そこにはザカオやだほ、シルクもいた
白羽さんに?
私は…親友の事に気が付かなかった…
私は悔しくてなみだをこぼした
許さない…よくも私の親友を…!
私は白羽さんの元へ向かおうとしたがザカオやだほに停められる
マサイくん…
マサイside
[放課後]
ぺけたんの様子がおかしい…表情がどこか暗くてココ最近だと怪我までしている。写真部の活動を早めに切り上げ温室に向かう。温室に着くと俺は目を疑った…中がめちゃくちゃに荒らされていたのだ
そしてその奥には一人で荒れた温室を片付けている彼女がいた。
嘘だ…誰かに心配をかけたくないからそんな嘘を…
俺は半ば強引に片付けを手伝う。
地面に落ちた植木鉢…綺麗に咲いていた花…
そして何より写真部と園芸部の合同作品に使うための花たちもめちゃくちゃだった
彼女は片付け中ずっと悲しげな表情をしていた。
片付けが終わる頃にはもう空が暗く月が出ていた。
悲しげな表情…植木鉢を片付けた時にできた傷だらけの手…何か俺にできることは無いだろうか…
俺はそう言って彼女にこの前の日曜日の写真を渡す。俺の写真で彼女を元気づけることが出来れば…
彼女はそう言って微笑んだ。悲しげな表情から少しだけ笑顔になったのだ
彼女は笑顔でそういった。力になれてよかった…
彼女は写真をポケットに入れて微笑んだ。
俺はもっと彼女の力になりたいと思いながら彼女の背中を見つめていた。いや、俺が彼女を守りたい…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。