第33話

🍊
1,082
2018/09/23 11:26
涼 介
涼 介
あなた  っ …  !!
涼 介
涼 介
誰か  !!  誰か  !!  助けてください  っ  …  !!
あなた  side  ~



あのとき 、 男の子が ボール を



取ろうとしてたの 。



だけどね ? 赤信号で トラックが



こっちに走ってきてた 。



危ないって 、 思ったの 、



だから わたし 、 男の子を



助けに行った 、



男の子は 私のおかげで



逃げれたけど …



なんかわたし、



こっちに 向かってくる トラック見たら 、



足がすくんで 立てなくなっちゃったよ 笑



そこからの 記憶は ない 。



かすかに きこえる



涼介の声 。



     you
you
ごめ  っ  んね  …  
そういって  わたしは 



目を閉じた 。
涼 介
涼 介
今救急車くるからな  ?  
涼 介
涼 介
起きろよ   っ  !!
     you
you
ぴーぽーぴーぽー





((  あなた  さん  きこえますか  ?  ))
       ((  あなた  さん  !!  ))
救急隊員
これは  かなり危険な状態です  。
救急隊員
今すぐ  病院に行って  、  至急  手術を  行います  。
救急隊員
同伴者は  こちらへ  
涼 介
涼 介
はい  …














     you
you
んっ  …  
     you
you
まぶしい  …  ?
     you
you
ここは  …
私が  見たのは  、  真っ白の部屋  ?



どこまで行っても 白い 。



ドアも 、 出口も ない 。



そこに 黒い点が ひとつ ぽつっと



私の目の前に 。



     you
you
なに  、  これ  …
すると  その  黒い点  が



だんだん大きく なっていく 。



まるで 、 私を 闇で 包み込むかのように 。



     you
you
こないで  っ  !!
どこまで  走っても  ついてくる  。



つかれた 。



でも 闇に包まれたら 、



しぬ 。



せっかく 涼介 に 会えたのに …



そんなのいやだ 。
ーーーーーーーーーーーーーー  
救急隊員
ひどく  うなってます  !!
救急隊員
おさえて  !!
救急隊員
呼吸器  つけて  !!
涼 介
涼 介
あなた  …
こんなに  苦しそうな  あなた  は  はじめてだ  。
涼 介
涼 介
生きてくれ  っ  …

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