るおんside
りっくんが部屋に行ってから7分くらい経った
俺は落ち着いてきたけど、
しゅう兄とゆーちゃんはまだ泣いている
レイくんとハルくんが2人をさすって落ち着かせていた
…俺はもう一度りっくんと話したかった
さっきはりっくんの話を聞いて俺らが
謝って終わった
りっくんは真剣に話していて俺らは泣いていて…
俺らが悪いのにりっくんが俺らを泣かせている感じで…
今、りっくんはきっと自分を責めている
あんなに優しい人は全部自分のせいにしてしまう
昔からそうだった
俺はここでりっくんのとこに行っていい立場かは分からない
りっくんの"嫌いな弟"なはずだから…
でもりっくんのとこに行きたい
このまま明日を迎えたくない
『ガシャーンッ!』
…でも俺が行っていいのか…?
…いや、俺が行くって決めたんだ
ちゃんとりっくんと話そう
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!