第151話

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2023/04/16 10:50
半間修二
半間修二
アイツから聞いたのはそんなとこだ
半間修二
半間修二
精神がおかしくなってたオマエは学校でもハブられ、夜は徘徊して暴れ回る……
半間修二
半間修二
サツの世話にもなってたらしいな
麗木(なまえ)
麗木あなた
………意味、分かん…ない…………
半間修二
半間修二
だりぃなテメェ……
半間修二
半間修二
だから何だってんだ?
これが事実、それ以上でも以下でも無い…
麗木(なまえ)
麗木あなた
………最後の質問
麗木(なまえ)
麗木あなた
アンタは何でタイムリーパーになった?
半間修二
半間修二
………忘れた♡
ドン!!









ギリギリ避けられたものの、半間が急に攻撃を仕掛けてくる









余程聞かれたくなかったらしい









今までの話が本当だとすれば、疑問はもうひとつ残る









じゃあタケミっちは?









タイムリープ能力を誰から譲り受けたのか









私より前に能力を譲り受けていたことは間違いない









麗木(なまえ)
麗木あなた
(あーくそ……今そんな余計なこと考えてる場合じゃないのに…)
麗木(なまえ)
麗木あなた
てことで、私はもう一仕事あるから






例の線路を遡りながら走る









タケミっちは気づいているのだろうか?









私のタイムリーパーとしての能力が遅咲きなのかもしれないし、通常なのかも分からない









少なくともそれが分からない今、私が動く以外の選択は無い









不良
麗木あなたの首は貰うぜ!!
不良
殺せ!!
麗木(なまえ)
麗木あなた
チッ………退けガキ共!!






自分と同じ特服を着た奴らを蹴散らす麗木あなたの背中をその場で眺める半間









止めることはしなかった









同情してる訳でもなく、肩を持つ訳でもない









ただ心底どうでもいいのだ









かつて運命を共にした麗木千世の妹









追撃を仕掛けない理由はそれだけで十分だった









半間修二
半間修二
………だりぃ…






そう一言零し、あなたとは逆方向の乱闘が入り交じる空間に歩を進めた









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