コンビニで菓子パンを選んでると隣から可愛らしい声が聞こえた
隣を見ると背のちっちゃい子が居た
ちっちゃい頃お父さんを怒らせちゃって家追い出された時公園で泣いてた僕を慰めてくれてた
パンを買ってから学校に行った
--------キリトリ線--------
総会の資料をホチキスで止める
でたよ。コンクールの話。
その言葉が嫌いだ
白鳥の息子
白鳥の息子だからってなんでも出来るわけない
沢山頑張ってきたんだ
お父さんとお母さんを怒らせないように
そそくさに教室に戻った
自分の席に着いてスマホのメールを確認する
お父さんから来てる...
絶対私生活についてだ
どうせまたやること時間設定されるんだ
朝はほんとにやらかした
メールを開くとスケジュールが書いてあった
5時半起床
身支度6時まで
7時まで朝学習
7時5分朝ごはん
7時20分登校
17時30までにお風呂など終わらせる
18時ピアノ
20時学習
22時就寝
私生活まで厳しいお父さんのおかげで1回しか風邪を引いたことがない
前の席の真樹が話しかけてくる
殴ってやりたい
手を固くぎゅっと握りしめた
息苦しい
どうして僕がこんな目にあってるんだろう
さっきのスケジュールにまた目を向ける
他に何か送られていた
「怠けるのも大概にしろ、またこんなスケジュールを考える羽目になっただろう。罰として今日のノルマは増やす」
ノルマは一日にやるお父さんから与えられら勉強
いっつも難しくて量が多いい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!