第9話

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2022/03/15 10:15
月島 英介
まじで疲れた…
ミア・ジュリア
ん?スポドリあるけど飲む??
月島 英介
ありがと……
夢宮 芽亜
体力、つけないとな
そう言い放つと、うぐぐと唸られた。信じられない。芽亜は正論を言っただけなのに、と泣き真似をする。
ミア・ジュリア
あーあ、芽亜泣いちゃったよBooBoo!!
奏 ななる
だーいじょーぶー??
親指を床に向けるミアと、スマホを弄りながら棒読みでリズム良く心配の言葉をかけるななるに、ほかのメンバーは生暖かい視線を向ける。
ななるが睨みつけると、すぐにみんな目を逸らしたが。
如月 稚冬
なんか、面白いこととかないのか?
如月 涼
この集まりにそんなことあると思う??
ミア・ジュリア
あ、じゃあ私に提案があります!!
ミアの肩幅もない踏み台の上にたち、大きく左手を挙げる。
そして、大声で叫んだ。
ミア・ジュリア
体力つけるために、合宿に行きましょう!!
耳を塞いでもうるさいその声にみんなは慣れたように対応する。
しかし、普段なら非難の目を向ける彼らだが今日は呆然としていた。
最初に口を開いたのは英介だった。
月島 英介
………どこに?遠く?金ならそっちが出せよ
ミア・ジュリア
Off course!負担はするよ?そして、どこかと言われると、ダンスが有名な場所とは??
夢宮 芽亜
ロサンゼルス…じゃないか?
ミア・ジュリア
YES!!
ビシッと、芽亜に指を指す。芽亜はキョトンとしていた。
ミア・ジュリア
ツテがあるんですよぅ
行きましょうよぅ
声を1オクターブ高くして、みんなにねだるミアの姿は、まるで小さな子供のようだった。

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