第22話

ノンフィクション
31
2019/10/06 04:37
ライカ
ライカ
ちょっと病んだんでそれを吐き出したいだけです。
(小説用に一部脚色あり)
「ごめん、今はそういうこと興味ないから」
振られるのは分かってた
「そーだよね、これからも友達でいてくれ」
だけど本気で好きだった

「大丈夫?」
だから、あんなセリフも
「うん!3秒で立ち直ったわ‪w」
みんなを、自分を騙すための嘘
そうやって私は、いつまでも強がって、騙し続けるんだろう










「好きです、付き合ってください」
初めて告白された
私はきっとまだあいつのことが好きだ
でも、引きずってちゃダメだ
もう、忘れないと
「私も好きだった!これからよろしくね」
また嘘をついた















「聞いて!彼氏出来た!」
あいつに恋人ができるまでに時間はかからなかった
「えっ!?誰!?」
「S(あいつの名前)」
頭が真っ白になった、「そーゆー事には興味無い」って、つい最近言ってたのに
「まじか」
でも、もう私にだって彼氏がいる。
だからあいつが付き合おうとなんの関係もないんだ。
だけど
「よかったね!おめでと!」
また嘘をついた













もともと、あいつの彼女は私にとって親友と呼んでもいい存在だった
だから、喜んだのは本心だし、応援しようとも思った
でも、
「Sが嫉妬してくれた!」
「Sがめっちゃ可愛い!」
「Sが好きって言ってくれた!」
そんなことを言ってくるようになった
正直私は嫌だった
でも、彼氏の自慢をしたくなるのはきっと普通のことなんだろう
私が勝手に、強がって、喜んで、応援して
なのに、「嫌だ」なんてわがままだ
だから私はいつも
「よかったね」
そんなようなことを言った
本心は隠したまま








忘れられてなんか居なかった。
私は、別れることにした
自分のために、勇気を出してくれた人を散々利用したくせに
自分から捨てる
なんて、本当に最低だ
でも、こうするしかないんだ
最低バカな私にはそれしか思いつかなかった
「ごめん、他に好きな人が出来た
別れよう」
嘘をついたのはこれで何度目だろう














本当に好きかわからない
彼女がそういったのは
彼女があいつと付き合い初めて3ヶ月ほどだった頃だった
「なんで?」
「そもそも、付き合い始めた時から好きかわからない」
私は彼女が、付き合い始めた報告をしてきた時のことを思い出した
「冗談で告ったら付き合えることになった」
確かそんなことを言ってた
あぁ、そっか
彼女も私みたいに、好きじゃないけど付き合ったんだ
少し怒りが湧いた
あいつのこと好きになってよ
心から、好きって
















もし私が、強がっていなかったら
彼女はあいつと付き合ってなかった?
もし私に、もっと勇気があったら
こんなに傷つかずにすんだ?
もっと、私が正直だったら
そんなこと考えるのはやめよう



もう遅いんだから




彼女とはもう友達かも分からなくなってしまった
大好きだった
あいつを、彼女を
今も

プリ小説オーディオドラマ