〖あなたside〗
2時間ほど経って、人も疎らになってきた頃。
はぁ、なんかお腹すいてきたな……。今日は切り上げてご飯食べに行こうかな。
1人で行くのも寂しいし、誰か誘おうか……。
とか、考えながら片付けていたら目の前のスンミンくんも片付け始めた。
静かな子だと思ってたけど、意外とおしゃべりだな……。
違うけど、今日まともに喋った人と普通ご飯食べにいく?!
コミュ力おばけなの?!
と、勢いに任せて言っちゃったけど大丈夫だろうか……
わたし、そんなにおしゃべり上手じゃないよ……?
演劇サークルだから、よく喋りそうとか思われてる?
いやいや、そんなことないよ……。
わたしはただ演じるのが楽しいだけで……。演じてる時は別人だから!あのわたしはわたしだけど、わたしじゃないから!
……どういうこと?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。