〖あなたside〗
駅の改札を出て、いつもと同じ道を歩く。
いつも歩く道だから、携帯を見ながらスタスタ歩いていると
パッと後ろを振り返ると、あの癒しの好青年。
なんで?!なんでわたしに?!あ、もしかして見てたのバレた??気持ち悪いって訴えられる?!
好青年くんがわたしに1歩近づいた。
爽やかな笑顔でなんか紙を渡してきた。
電話番号……。
そうやって、チラッと私の目を見るジソンくん。
照れた笑顔が可愛くてきゅんとする。
ジソンくんの携帯にワンコールかけた。
ちゃん付けで呼ばれるのなんか久しぶりで嬉しいな。
ちょっと緊張してる姿が可愛くて笑ってしまう。
その瞬間、あっ、て顔してる。
可愛い子って言ったの気にしてるのか(笑)
友達から。なんて言ったけど、私の心はもう決まってる。
END.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!