第4話

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2021/05/04 23:07
〖バンチャンside〗



バンチャン
バンチャン
はぁっ、はぁっ……


息を切らして走った。









走らないと、呼吸を忘れそうになる。









無理やり酸素を頭に送り込む動きをしないと。









いつのまにか、あなたのことがここまで自分の中で大きな存在なっていたなんて。



バンチャン
バンチャン
ここ……



無我夢中で走って、ここがどこかなんて気にしてなかった。



バンチャン
バンチャン
ははっ、、(笑)


皮肉なもので、ここは俺があなたに告白した場所だった。



バンチャン
バンチャン
あなた、好きです。俺と、、付き合ってください……



俺が自信がなくて、声がどんどん小さくなってしまった告白。


(なまえ)
あなた
チャニ
バンチャン
バンチャン
……ん?


振られるんだろうな、そう思ってた。


(なまえ)
あなた
私も好き!彼女にして!



そう満面の笑みで答えてくれた彼女。









それから、3ヶ月くらいかな、、。しばらくして喧嘩が増え始めた。


(なまえ)
あなた
えっ、、今日はわたしとデートって……
バンチャン
バンチャン
ごめん
(なまえ)
あなた
こ、この前もっ、そうだったじゃん!


泣きながらそう言う彼女。


バンチャン
バンチャン
仕方ないだろ……仕事なんだから……



ついに言ってしまった、そう思った



(なまえ)
あなた
ああ、そう。
(なまえ)
あなた
わかった



この出来事からだった。









あなたの心が、どんどん遠ざかって行った気がしたのは。








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