第69話

hyun.e ①
9,599
2021/06/26 14:15
〖あなたside〗



ヒョンジン
ヒョンジン
ヌーナ!



彼氏のヒョンジンが後ろからぎゅっと抱きしめてきて、頬にキスをした。









……これが、家の中やふたりきりの空間ならわたしもきゅんとするんですがね……



(なまえ)
あなた
ヒョンジナ?
ヒョンジン
ヒョンジン
ん?
(なまえ)
あなた
君には、目の前にいる私の友達が見えないの?
ヒョンジン
ヒョンジン
見えるけど?



目の前の友達は、見慣れてるのか何も気にせず携帯を弄りながらご飯を食べてる。









ここは大学の食堂。









後輩のヒョンジンと付き合い始めて半年ほど経つ。









きっかけは、入学初日にもうすでに大学内で迷子になっているヒョンジンを案内したのが始まり。
どうしたら、大学内で迷子になるのか。









些細なことがきっかけで懐かれてしまった。









出会って1ヶ月ほど経って、ヒョンジンがわたしに告白してきた。



ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナ!
(なまえ)
あなた
どうしたの?
ヒョンジン
ヒョンジン
好き!付き合って!
(なまえ)
あなた
……は?
ヒョンジン
ヒョンジン
俺たち付き合おう!



こんなテンションで言うから、冗談だと思って受け流した。


ヒョンジン
ヒョンジン
あなたヌナ、俺の事全然相手にしてくれないじゃん
(なまえ)
あなた
……そんなかるーいノリで言われても、、



こんなことを言っても、ヒョンジンはずっとこのテンションで告白(仮)をしてくる。




ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナ〜、好き〜
(なまえ)
あなた
はい、そうですか〜
(なまえ)
あなた
てか、ずっと私のところにいるけどヒマなの?それとも友達いないの?
ヒョンジン
ヒョンジン
友達?いるよ!
ヒョンジン
ヒョンジン
でも、ヌナ全然相手にしてくれないからヌナのところ来てるのに
(なまえ)
あなた
はいはい



この時は、このファンヒョンジンという男に全く興味がなかった。







プリ小説オーディオドラマ