第72話

7,717
2021/06/26 14:18
《あなたside》




被害届を出すにあたって、必要な手続きをしてたら1日がかりになってしまった。



(なまえ)
あなた
ヒョンジナ、ごめんね?付き合わせて
ヒョンジン
ヒョンジン
いや、当然だよ。ヌナを1人になんて出来ない
ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナ、今度からスカート履く時……いや、もう毎朝迎えに行く
(なまえ)
あなた
いや、そんなの大丈夫だよ
ヒョンジン
ヒョンジン
お願い、ヌナ。1ヶ月だけでも送り迎えする



もうこの子は引き下がらなそう。


(なまえ)
あなた
分かったよ……
(なまえ)
あなた
1ヶ月ね


〜翌朝〜



家まで迎えに来てもらうのはちょっとしんどいので、駅からにしてもらった。









ヒョンジンは、わたしに他愛ない話をしているだけと見せかけてわたしを守ってくれていることに気づいた。









エスカレーター、階段はわたしの後ろにぴったりくっついているし電車に乗る時は、私を座らせるか立つ時は壁際にして、わたしを誰にも触れさせないように立っていた。









わたしは、そんなヒョンジンに少しずつ惹かれていった。








あれから1ヶ月くらい経つ頃だった。


ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナ、
(なまえ)
あなた
ん?
ヒョンジン
ヒョンジン
今日、夜、時間ある?


珍しくヒョンジンが改まって、わたしに声をかけてきた。
そう言えば、この1ヶ月ヒョンジンがわたしに軽々しく「好きだ」と言わなくなっていた。


(なまえ)
あなた
うん、あるけど
ヒョンジン
ヒョンジン
じゃあ、俺に時間ちょうだい!連れていきたいところがあるから駅で待ってる。




そう言われて「わかった」と返事をした。









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