第43話

sungmo ①
8,998
2021/05/20 14:19
〖あなたside〗




わたしとスンミンくんが出会ったのは些細なことだった。




スンミン
スンミン
わ!!ごめんなさい!!
(なまえ)
あなた
あっ……



目の前から歩いてきた男の人とぶつかった。









しかも、男の人が持っていたコーヒーが私にかかった。








でも、わたしもよそ見してたし……



(なまえ)
あなた
こちらこそ、よそ見しててすいま、、せん……



目の前を見て驚いた。









わたしが大好きなアイドル。ストレイキッズのスンミンくんだ…………。









帽子をかぶっていて、マスクもしているので目元と声しかわからないけど、それだけでわかる。



スンミン
スンミン
あの、、今、ちょっとクリーニング代持ち合わせてなくて……。
スンミン
スンミン
あ、もう……どうしよ……
スンミン
スンミン
ごめんなさい、これ着てちょっと待ってて貰えますか?



そういって渡されたパーカー。









汚れた服を周りに見せるのは恥ずかしいなーって思ってたので、少し安心した。



(なまえ)
あなた
は、はい……



スンミンくんのパーカーだ……!!柔軟剤のいい匂いがする。








だけど、どこいったんだろう……。









5分ほど経つと、息を切らして戻ってきたスンミンくん。



スンミン
スンミン
とりあえず、着替えないとですよね?そこに服屋さんあるんで選んで貰えますか?
(なまえ)
あなた
えっ?いや、そこまで……



と、いったけど今日は白い服を着てきてしまった……。








どうやら走っていったのは、クレジットカードを家まで取りに言ったのだろうか……
スンミン
スンミン
ちょっと、、無理ありますね(笑)時間大丈夫ですか?
(なまえ)
あなた
はい!時間は!



そういって向かいの服屋さんに2人で入って、ワンピースを選んだ。


スンミン
スンミン
とりあえず、コレ。俺がクリーニング出します。服預かりますね?本当に申し訳ないです……
(なまえ)
あなた
え?!大丈夫ですよ!わたしが自分で……!
スンミン
スンミン
コレ、俺の番号です。クリーニング終わったら、連絡するのでお願いしますね。


半ば強引に話が進んだ。








でも、これは願ってもない「チャンス」だと思ってしまった。








彼はわたしが大好きなアイドル。








彼とどうにかなろうって気持ちはないけど、プライベートの彼に近づきたい。ファンなら誰もがそう思うだろう。









その日の夜


スンミン
スンミン
今日の昼、ぶつかったスンミンと言います。
スンミン
スンミン
ご迷惑お掛けしました。あの後何か問題はありましたか?
(なまえ)
あなた
こんばんは。大丈夫ですよ。お気になさないでください。わたしもよそ見していたので。




わたし、スンミンくんとメールしてる……!









上がる気持ちを抑えて、冷静に対応したつもり。




スンミン
スンミン
クリーニング終わったらまた連絡しますね
(なまえ)
あなた
はい、分かりました。



そういって、メールが終わると思っていた。








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