第37話

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2021/05/17 03:22
〖あなたside〗



今日がそのD-dayだ。









フィリックスさんとご飯に行く日。年下のイケメンとご飯なんて初めてでめっちゃ緊張する。









……てか、断る理由もなかったから断らなかったけど、何話せばいいの?なにもなくない???(失礼)









と、思ってたんだけど。



(なまえ)
あなた
あははっ(笑)やばい!なんですかそれ(笑)
フィリックス
フィリックス
でしょ?うちのヒョン、かっこいいように見えるけど意外とそういう所もあるんですよ(笑)


連れてってくれたのは、いかにも女子が好きそうなオシャレなレストラン。でも、高級な所じゃなくてカジュアルな気取らないところ。









きっと、この子の財力なら高級なレストランも連れて行けるんだろうけど、私が気を遣わないようにカジュアルなところ選んでくれたんだろうな……。








あと、お話上手でずっと面白い話してくれる。話すことないなんて言ってごめんなさい……。








年下なのに、年上の男の人と喋ってるみたい。すごく紳士的。



フィリックス
フィリックス
ね、あなたさん。
(なまえ)
あなた
なんですか?


デザートも食べ終わって、コーヒーを飲んでる時だった。



フィリックス
フィリックス
もし、良ければ……また、俺とデートしてくれません?
(なまえ)
あなた
でっ、でーと、?!
フィリックス
フィリックス
あれ?これ、デートだと思ってたの俺だけですか?
(なまえ)
あなた
あ、いや、あの、っ
フィリックス
フィリックス
ふふふっ(笑)あなたさん、可愛いですね
(なまえ)
あなた
あの、、年上をからかうのは良くないと思いますっ
フィリックス
フィリックス
からかうなんて……
フィリックス
フィリックス
俺はいつでも本気ですよ



真剣な眼差しで私の目を見た。









次の瞬間、テーブルの上に置いた私の手を握ったフィリックスさん。



フィリックス
フィリックス
ねぇ、俺があなたさんのことただの会社のスタッフさんとして見てると思う?


見たことないような熱い視線を向けられた。









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