第25話

王様ゲーム3※Ω
2,280
2018/01/24 10:00
《テオくんside》



フ「そういえばじんさん遅くないすか?」



フレントが気づいたように言う。



よ「絶対寝てるよwww」

テ「俺見てくるわ、」



誰かが様子を見に行く前にその場を立つ。



テ「…じんたん?」


トイレの前でじんたんを呼ぶが、返事はない。



開けるよ、とだけ言ってゆっくりとドアを開ける。



じ「っ、はぁっ、はっ、」



便座ではなく、床に座り込んでいるじんたん。



さっきの影響で、もう発 情期が来ていたらしい。



テ「…あっち行ける?」

じ「ん、」



手を貸すと俺より小さい手がそれを掴む。



じ「…テオくんの部屋がいい、」



分かったよ、と引っ張っていく。



じんたんが発 情期になると優しくしてしまう。



テ「こいつ本当に寝ててさ~www」



リビングに入るなりいつもの調子で伝える。



フ「きゃ~じんさんお茶目っ」



それに便乗するフレント。



じんたんを俺の部屋に入れたことは
誰も気づいていないみたいだった。



それから数時間後。



みんなに死ぬほど楽しませてもらって
そのあと惜しみながらも解散した。



落ち着いてから
またじんたんの様子を見に行く。



テ「…じんたん大丈夫?」



またもや返事はない。



ベッドの近くまで行くと
完全に布団に潜ってすやすやと寝ていた。



薬も飲めなかっただろうし相当苦しかったと思う。



瞼は閉じられていて、まつ毛は濡れていた。



テ「…ごめんなぁ、」



毎回こんなんだから。



今日も、明日も。



ますますじんたんから目を離せなくなる。

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