第109話

夏のせい
1,317
2018/07/25 14:05
《テオくんside》






テオくん
じんたんも行く?







何気なく、と言うより

いつもの癖で誘ったことが原因だった。







インドアで少人数が好きだからって

今回も断られる、と、思ったんだけど。








☆イニ☆
わ、思ったより暑い







海、2年ぶりぐらいかも、と呟くじんたん。







確かにじんたんは

一昨年の夏の撮影以来、と言ったところだろうか。







夏特有の、というか海特有の

じと〜っとした湿気が強めの暑さ。







羽織っていたシャツを脱ぐ。







あれ、テオくんまた細くなってる、と

いつものメンツが騒ぎ立てた。







暑すぎ、とみんなも肌を露出していく。







となると気になるのはやっぱり " 愛方 " で。







わざわざ口で浮き輪に空気を吹き込みながら

視線がじんたんを追っていく。







ぶかぶかめのTシャツを

何の抵抗もなく、無防備に脱いで。







なんで今まで海断ってきたんだよ、というほどに。







わ、じんたん白〜、となったのは言うまでもなく。






☆イニ☆
久しぶりに身体晒した〜







呑気にそんなことを言っている、が。







さっきから気が落ち着かないのは、きっと。






テオくん
じんたんは服着なよ







自分でも少し分かってしまうぐらい

妬みの入ったような声でそう言ってしまった。






☆イニ☆
え、?うん







素直に着るのはいいんだけど。






テオくん
じんたんは白いキャラだから肌焼いちゃ駄目なんだって







適当に言った言葉は

結局 " 言い訳 " としか効果を成していなかった。







独り占めしていたいんだよ、ずっと。







2人の時はもっと可愛くなることなんて

俺が1番知ってるんだけど、さ。







隣に、Tシャツを着て

膝を詰めてしゃがむじんたんがいることに

幸せを感じた。







普段とは少し違う独占欲を、







夏のせいにして。







.







なんか思ったのと違った選手権第1位、

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