第14話

弱点2※
2,686
2018/01/22 13:43
《テオくんside》



俺が抱きつくと、びっくりするじんたん。



どんな顔をしてるかな、と顔を覗く。



と、そこにあったのは



テ「犬耳、」

じ「や、これは、違くてっ、」



必死に弁解しようとしている。



けど俺は
じんたんが半獣人とか半獣人じゃないとか
そんなことどうでもよかった。



テ「…可愛いよじんたんっ!」

じ「…怒ってないの?」

テ「怒ってないよ」



怒るわけがない。



テ「触らせてよ、」



そう言って興味本位でじんたんの頭に手を伸ばす。



じ「だめっ」



じんたんが飛び退く。



テ「何で?痛いの?」

じ「そういう事じゃ、ないけど」



しどろもどろになりながら
必死に言い訳を考えている様だった。



すぐ届く距離にあったし
触っても痛くないなら、と優しめに触れる。



と。



じ「やあっ、」



震えた声を出して
頭を抱えながらその場にしゃがみこんだ。



俯くじんたんの顔を覗き込むと
ほんのりほっぺをピンク色に染めている。



まさか



テ「…性感帯?」



眉をひそめるじんたんが可愛くて
ついついもう一回、と手を伸ばしてしまう。



じ「待ってテオくん、駄目だって」



俺が一歩じんたんに近づくと
じんたんも比例して、一歩後ずさる。



じんたんの後ろにはソファがあって
かかとが当たって座り込んだ。



起き上がらない前に閉じ込める。



テ「俺我慢出来なくなっちゃった」



じんたんの首に左手を回し
顔を近づけ口を付ける。



じ「ん…」



じんたんは俺の胸に手を当ててはいるが
その手に力を入れて抵抗することはしない。



それが俺をもっと騒がせた。



じんたんの首にあった左手を動かし
その上にある犬耳を触る。



本物の犬みたいな耳。



じ「んんっ、」



じんたんの手が俺の服を握りしめる。



それが伝わってきて
反応するように耳を触る手に力が入ってしまう。



じ「まっ、て、っ、」



その度にじんたんの反応も大きくなって。



焦らされて涙目になっている姿は
俺の理性をぐちゃぐちゃにかき乱す。



テ「…駄目だじんたん、」



自分をコントロール出来ない。



じ「んあっ、あっ、ゃ、」



いつもより激しくしてしまう。



じんたんは俺の変化に対応出来ず
されるがまま。



普段のじんたんはこんな声じゃないのに
あまりにもか細い弱ったような声を出すから
それが俺をもっと止まらなくさせる。



テ「…じんたんっ、」

テ「可愛い、よ…」

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