第26話

照れ屋さん※
2,495
2018/01/24 10:00
《テオくんside》



じ「…テオくん、」



俺が呼ばれて振り向くと
ん、と手を広げるじんたん。



俺の相方は照れ屋だ。



口でハグして、とか絶対に言わない。



俺とは正反対だ。



照れ屋ですぐ恥ずかしがる。



俺たちの" 初めて "の時もそうだった。



.



あの時、俺はお酒を飲みすぎていて
相当酔っていた。



じんたんも少しお酒が入っていて
いちいち可愛い事をするから
もう理性とか多分なくて。



じ「ん、」



今までにないくらい長めのキスを落としていた。



唇を離してじんたんの顔を覗くと
俺みたいに真っっ赤な顔をしていて。



そのままじんたんを俺の部屋に入れて
ベッドに放り投げる。



こんなことをしたのは初めてで
じんたんはベッドの端に逃げた。



必死に抵抗するじんたんを他所に、上にかぶさる。



テ「自分がそっち側なの、分かってるでしょ?」

じ「待ってテオくんっ、」



何かを言おうとしたじんたんに
さっきのキスの続きをして黙らせる。



拗ねたような顔で泣きそうになるじんたん。



テ「…脱いで?」

じ「や…だ、」



全然脱ぐ気配がないので
じんたんの服の裾に手をかける。



するとじんたんが俺の手を掴んだ。



テ「なんで?出来ないじゃん」

じ「…恥ずかし、い、」



目をそらされる。



テ「何、お前可愛いな~~」



仕方なく下だけ下ろして
我慢してね、とじんたんの耳元で囁き
ゆっくり挿れる。



じ「あっ、んぁ、ゃ、」

テ「感度いいね?」



じんたんをからかうように言った。



じ「なっ、ん、ばかぁっ、」



なんせその時は初めてで
じんたんの弱いところとか全然分かんないし
それで焦らされていたらしく。



じ「テオ、くんっ、もっ、と」

テ「…もっと、何?」



何をどうして欲しいか分かっているものの
悪戯したくなって、続きを促す。



じ「…いじわるっ、」



きっと恥ずかしいんだろう。



結局言ってくれなかったが。



じ「ん、ん~~、」



女の子みたいな声を出すのが嫌なのか
声を我慢しているじんたん。



そのせいで声が震えている。



それすら女の子みたいで。



そうやってじんたんが
恥ずかしがって照れてるのを見るのが好き。



そのせいもあってか
よく" S "だねって言われるけど。



.



俺たちの" 初めて "を思い出して懐かしくなる。



まあ今でもじんたんの
" 照れ屋 "は変わっていないのだが。



その照れ屋さんは
俺にしか見せちゃいけないからね、じんたん。

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