《☆イニ☆side》
テ「じんたん動けない」
じ「やだ」
普通にトイレに行けばいいのに
わざわざ俺に聞いてくるテオくん。
なんでかっていうと
テ「そろそろ離れてよ」
じ「やだ」
俺がぴったりとくっついているから。
離れて暮らすようになってから
ますますテオくんにくっつくようになった。
1日中一緒にいれない寂しさ、なのかもしれないが。
じ「…いい匂い」
一緒に住んでいた時は
ずっと隣にいたから、あんまり分からなかった。
でも別居をすると
テオくんの匂いがすごくわかるようになった。
というか、愛おしくなった。
テ「ほら撮影しよ、」
テオくんにそう言われても
じ「あとちょっと」
と言って離れられない。
そのまま寝てしまう時もあるぐらいだ。
そのくらい心地いい。
それが、テオくんの匂い。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。