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第1話

強い独占欲
3,686
2018/01/17 08:39
《☆イニ☆side》



じ「ありがとうございました!」

な「うん、こちらこそありがとね」



そう言って返事をしてくれるのは
さっきコラボ動画を撮った
おるたなchannelのないとーさん。



ペアルックで1日過ごすと仲良くなれるのか!
という動画を撮っていた。



渋「じゃあ気をつけて帰ってね、」



季節はもう冬になりかけていて
ずいぶん暗くなった道をテオくんと歩く。



テ「楽しかった?今日」



テオくんが前を向いたまま話しかけてくる。



じ「ん~、怖かった、ちょっとw」



じんたん人見知りだもんな~、と笑われた。



じ「頑張った方よ?w」



いつものようにわちゃわちゃ喋りながら帰る。



テ「今日なんか用事あるの?」

じ「ないよ?」



俺が答えるとパッと明るくなって



テ「今日俺の家で飲もうぜ!」



と言ってきた。



コンビニに入ってお酒を選ぶ。



じ「テオくんそんなに飲むの?w
びっくりするほどカゴに入れるやんw」



軽く5,6本のお酒が入ったカゴ。
しかも結構、アルコール度数が強めのお酒だ。



テ「大丈夫大丈夫、」



テオくんの家に入るのは何気初めてで
ちょびっとだけ緊張する。



じ「お邪魔します、」



見渡すと思ったより小さめの部屋が広がる。



やっぱり綺麗にしてるんだな。



テ「めっちゃ見るやんw」



おるたなさんと撮影をして
慣れないことをした上に気を使ってたから
今日はすごく疲れた。



やっぱテオくんと2人だけだと落ち着く。



テ「なんか俺家広いと寂しくなるから
狭いとこ選んだんだよね」

じ「可愛いことするやんw」



俺より若干お酒に強いテオくんは
次々と缶を開けていく。



普通にお酒に弱い俺はちょびちょびと飲んでいる。



特に話すわけでもなく
ただただ2人だけでお酒を飲む空間。



悪くない。



テ「ねえ」



いきなり話しかけられて
スマホを見ていた目をテオくんに向ける。



見ただけでいつものテオくんじゃないと思った。



…酔ってる。



テ「なんで今日本当にないとーさんとキスしたの」



怒ったような口調で話しかけてくる。



普段怒らないのに。



じ「あれは企画じゃん、」

テ「別につけなくてもいいじゃん
寸前で止めれば」

じ「いやでも、」

テ「俺だけじゃ満足出来ないの?」



言葉を遮られて聞かれる。



そんなわけないじゃん、と必死に説得する。



テ「…こっち来てよ、」

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