第24話

王様ゲーム2※Ω
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2018/01/24 09:59
《テオくんside》



ずっと王様にも当たらず
つまんなかったから願うように箸を見る。



テ「やっった俺6番だ!!」



どんな命令だったかも気にせず喜ぶ。



か「テオくんめっちゃキスしたいじゃんw」

じ「俺だ~」



眠そうな声で名乗るじんたん。



よ「おっ、ここで名コンビ2人の愛の行為がみれるのね!!」



テンションが高くなってきたよしりん。



そしてふと思い出す。



じんたん発 情期近いじゃん…



ここにいる人の中で
どれだけの人がαかは分からないが
確かΩの性の人はいないはずだ。



もちろんじんたんはΩなわけで
それをみんなに隠して活動している。



バレる可能性が、当然のようにあるのだ。



よ「ほらグズグズしてないで早く!!」



じんたんも同じことを考えていたらしく
顔がこわばっている。



ここでノリのいい俺が拒否したら
確実におかしいと思われるし、やるしかない。



テ「わぁかったよやるよっ!」



俺らの事情を知らないみんなは
面白いものを見るような目でこちらを凝視する。



『せ~のっ』



顔を近づけると、ふわ、と香る甘い匂い。



そしてゆっくりと唇を重ねる。



『ごぉ!』



じんたんから漂う匂いに頭がやられそうで。



『よん!』



テ「んふんふふwww」



照れ隠しを演じるように笑う。



『さん!』



その掛け声と同時に
じんたんが手を俺の足に乗せてズボンを握る。



『にぃ!』



その反応に
舌をじんたんの口に入れたい衝動に駆られるが
必死に理性を保つ。



『いち!』



じんたんが放つ香りは
さっきよりも強くなっていて。



『ぜろ~!』



その声が聞こえた瞬間顔を離す。



テ「くっそ恥ずいわwww」



じんたんのΩ特有の香りに
理性を持ってかれるのを抑えながら
ありきたりの言葉を言う。



じんたんを見ると
分かるか分からないかぐらいだが
息が少し荒くなっていて、目も潤んでいた。



こ「きゃーお似合いじゃん!!」



じんたんが恥ずかしくて俯いていると思ったのか
こなんはそんな能天気なことを言う。



じ「も、恥ずかし、から俺トイレっ」



自分の変化に気づかれないように
笑いながら部屋を退出するじんたん。



心配ですぐ見に行きたいところだけど
そんなことは出来ない。



テ「…んもうっ、早く次っ!!」



そうして、また
じんたん抜きの王様ゲームが始まった。

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