《☆イニ☆side》
俺はじん。
テオくんのことが大好きだ。
俺なんかよりずっと力持ちでかっこいいし
いつも笑顔でいてくれて、優しい。
外で行動する時も、いつも一緒。
テオくんとふたりでたくさん出かけたりする。
俺が歩き疲れてしまっても
テオくんは怒らない。
優しいから。
寝る時もいつも一緒。
テオくんの隣で寝る。
俺の寝相が悪いから
テオくんが端から落ちそうになっちゃうけど。
でもテオくんは
じんたん最近寝不足だからちゃんと寝なよって言う。
朝目を覚ますと
テオくんは俺より先に起きていて
ベッド際に座って泣いていることが多い。
テオくんは朝が苦手なのかな?
って聞くと
って言う。
テオくんが悲しんでいると
俺もすごく悲しくなったりするんだ。
なんとか励ましてあげたくて
こんな俺でいいのか分かんないけど
って伝える。
そしたらテオくんは
優しく微笑んで喜んでくれるんだ。
テオくんはいつも
俺に向かって
そう聞いてくる。
何でかわかんなくて
なんでそんなこと聞くのって言うと
テオくんは不機嫌になる。
流石に俺とテオくんでも
この時だけは、全然上手くいかない。
ついに我慢出来なくなって
どうすればいいか分かんなくなって
俺は弱虫だから、泣いてしまった。
そしたらテオくんは
俺をずっと心配してくれる。
自分を責めながら、俺を心配し続けていた。
その姿に耐えられなくなって
そう言った。
そしたらテオくんはピタッと止まる。
そしてこう言った。
仲直りをして
今日もまた、テオくんと一緒に寝た。
今日はベッドから落ちそうじゃない。
朝になって俺はびっくりした。
どこかで涙を抑えて
鼻をすすっている音も聞こえない。
返事は返ってこなかった。
そして俺は、あることを思い出す。
テオくんはいつも
ひとりになった俺を心配して
って聞いてきてたんだね。
俺が全然その質問に答えないから
ずっと心配してくれてたんだ。
俺はその日、御墓場に行った。
たくさんの気持ちを込めて
お墓を掃除したりする。
テオくん、
俺はもう、大丈夫だよ。
テオくんに向かってそう伝えた瞬間
目から涙が溢れだして止まらなくなった。
テオくんの声が聞こえた気がして
俺は何度も何度も、何度も頷く。
はっきりとした鮮明な声が聞こえたから
俺は涙を拭いて
と答えた。
俺絶対、テオくんみたいな
強くてかっこいい、優しい人間になるから。
もう1回言わせてね、
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だいじょぶだよ / テオくん
◎ Arrange by ぴぃち .
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一応分からない方のために説明しますと
このお話の引用元は
スカイピースの本チャンの動画です!!
" ガチで感動する紙芝居対決 "
テオくんのお話がめちゃめちゃ感動するので
ぜひ何度でも見てみてくださいね☺︎
どうにかピーマン化できないかな〜って思ったら
無理やりすぎてよく分かりませんね 、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。