第9話

個性把握テスト
4,364
2019/08/09 09:46
相澤先生に体操服に着替えろ!
と言われ、更衣室にいます。

初日ということもあってか、
なかなか気まずい雰囲気
あなた

...

麗日 お茶子
燈立さん...だったよね?
あなた

えっ、あ、はい!

さっきの、ほっぺが可愛い人。
私なんかに話しかけてくるなんて...
麗日 お茶子
うち、麗日お茶子
麗日 お茶子
なんか、良く分かんないけど...一緒に頑張ろうね!
ニカッと笑う麗日さん。

可愛い。
あなた

うん!ありがとう

私もつられて、笑顔で返事をした。






『個性把握...テストォ!?』
麗日 お茶子
入学式は!?
ガイダンスは!?
相澤先生
ヒーローになるなら、そんな悠長な行事に出る時間ないよ
麗日 お茶子
...!?
相澤先生
雄英は''自由''な校風が売り文句
そしてそれは''先生側''もまた然り
ソフトボール投げ
立ち幅跳び
50m走
持久走
反復横跳び
上体起こし
長座体前屈

これを中学生の頃からやっているらしい。
しかも、個性使用禁止で。

それを、個性を使ってやってみよう!
ということらしい。
相澤先生
まず自分の「最大限」を知る
相澤先生
それがヒーローの素地を形成する合理的手段


相澤先生
よし、トータル成績最下位は見込みなしと判断し、『除籍処分』としよう
.




あなた

じょせき...

学校から、追い出されるみたいな感じかな。
みんなの反応からして...
相澤先生
燈立
あなた

はい

相澤先生
お前は見学だ
あなた

...え?

相澤先生
お前の実力はわかってるからな
みんなの実力を知りたいテストなのか。
なるほど。

あれ?
あなた

じゃ、私が着替えた意味は..?

相澤先生
無い
あなた

...時間の無駄..!

相澤先生
...
相澤先生も『確かに』という顔をした。

...個性把握テストやらせてくれるかな
なんて期待もしている。
相澤先生
教室で勉強でもしてな
あなた

...そう来ましたか

そう言われて、
大人しく教室に戻るわけには行かない。
クラスの人の個性とか知りたいし...



私は校舎の物陰から、観察することにした。



*☼*―――――*☼*―――――


早速始まった個性把握テスト。

体育館の方から、
微かに司会の声が聞こえる。

親御さんとか心配しないのかな...と、他人の心配をしながらグラウンドに目をやる。

お、メガネの人と緑の髪の女の子だ。

あなた

(足速...!そういう個性かな)

あなた

(女の子は...蛙っぽい)

こう見ると、
いろんな個性の人がいるんだな...

みんな、使いこなしてて凄い。



あなた

(爆発...?派手だなぁ...)

あなた

(隣の子は...個性なんだろう?)

あなた

普通に走ってるように見えるな...

私みたいに、
手で触れないとダメな個性とか?
その男の子について考えを巡らせる。




もう一度、グラウンドに目を向けると
あなた

...っ!

爆発の個性の男の子と目が合った。


すごく目つきが悪い
思わず逸らしてしまうほど。


これが第一印象だ。







これで最後の種目、ソフトボール投げだ。

緑のモジャモジャくんは、
それらしい結果は出ていない。

これが最終種目

このままじゃあの子が
除籍処分になるのは目に見えている。
あなた

頑張れ...

なぜか、応援をしている私。
なんでだろう...

私は、手を顎に添え考える。



ん...?



...後ろから誰かが近付いてくる気配がする。


*☼*―――――*☼*――――

個性把握テストは特に何も無いので、
ささっといきます!

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