第36話

宣言
3,247
2019/10/22 12:31








【君の個性は使い方によってはすごく強くなる...】

【例えばこいつの個性】

【触れると物を溶かしてしまう、しょうもない個性の持ち主だ。】

【だけどね...君と合わせることでもっと強くなると思うんだ.....】













【意外とすんなり完成したな...】

【もっと楽しめると思ったのに...】




【これだけじゃつまらないと思わないか?】



『....』



【そうだな...物体じゃないもの....】







【ああ、君の目の前にある空気とか】

『...』

【空気を操る個性か...よし試してみよう】



『( また私のせいで...人が.... )』

『( 早く終わって.... )』












水仙
意外とあっさり終わっちゃったし...もうひと遊びしちゃおっかな〜!
あなた

....!

( もうひと遊び...? )

頭の中に嫌な考えが浮かぶ。

止めようとした時、もう遅かった。



彼女は出口付近にいた
麗日さん達を目掛けて飛んでいった。

その手には槍

1人は殺すつもり....?





水仙
ふふふっ
芦戸 三奈
麗日!!後ろ!!
麗日 お茶子
え?
水仙
貴方にしよう...


水仙は、麗日さんを指さした。


あなた

ダメ....!!!!

記憶が戻り

私が持っている個性は自由に操れる

操れるのは物体だけじゃない











お願い....間に合って....!







麗日 お茶子
...





麗日さんの目の前に空気の壁を作り、
ギリギリのところで槍を止めた。


久しぶりに空気を操る個性を使った

( 私の個性じゃないし...
使いたくなかったんだけどなぁ... )

と、気が緩んでしまい着地を忘れ
地面にたたきつけられた。
《2回目》
あなた

いたたたたた...

麗日 お茶子
あなた...ちゃん?
芦戸 三奈
麗日!平気!?
麗日 お茶子
うん...大丈夫。
あなたちゃんが...
瀬呂 範太
後ろにも敵かよ...!!
扉が空いてる...
飯田くんが助けを呼びに行ったんだ。

黒いモヤも居ない

もうすぐ....終わる?
水仙
記憶が戻ったのかしら?
あなた

....

そう声をかけてくる彼女を私は睨みつける。
芦戸 三奈
記憶?
水仙
なら、実験室に戻ってもらわないと...ね。
麗日 お茶子
..実験室って、なんのこと?
瀬呂 範太
燈立の知り合いか?
あ...個性を使ったことでバレちゃった。
そこを考えてなかった...!

そもそも記憶喪失のことを知らない麗日さん達からしたら意味わかんないよね。

踏んだり蹴ったりだなぁ。





なら、ここは素直に.....
あなた

私はもう実験材料にならない。

あなた

あの人の元にも戻らない。

あなた

私、外の世界に出て自分が一人の人間だって知った。物じゃないんだって。

少しの時間稼ぎになればいい。

気づかれないように、
彼女の周りに空気の壁を作る。

水仙この人をあの人の元に返しちゃいけない。

捕まえないと....。
あなた

実験材料ペットとして扱われた事が無い貴方には分からないでしょうけど。

水仙
...
水仙
そんな事言って通じるとでも?
あなた

...通じるとも思ってない。でも、言いなりになるつもりもない。

水仙
生意気...
水仙
予定変更、貴方を殺す
あなた

...

麗日 お茶子
あなたちゃん!!
大丈夫、全部囲ったはず....!!
水仙
( ドンッ )
あなた

...

水仙
.......いつの間に...!!
あなた

訓練されてきたので。ニコッ

麗日 お茶子
....
その時のあなたちゃんの笑顔は、
目が笑っていなくて凄い悲しそうだった。
瀬呂 範太
な、なんか、いつもの燈立じゃ無いな。

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