第38話

信頼する人
3,149
2019/11/12 12:09
な、なんで爆豪くんが?
と不思議に思っていると

『BOM!!!!』
と、その雑魚敵さんを爆破。

切島 鋭児郎
おーい
切島 鋭児郎
いきなり走り出すなよ〜
あっちの方から切島くんが手を振りながらこちらに向かってくる。

爆豪くんと一緒だったのかな。
切島 鋭児郎
見失ったじゃん!
爆豪 勝己
うるせぇ。
着いてこれないお前が悪い
切島 鋭児郎
めっちゃ理不尽!!
2人の仲の良さに、私も少し笑みがこぼれる。
切島 鋭児郎
燈立もボス倒しに行くの?
あなた

へ?

いきなり自分に振られて、変な声が出る。

( 恥ずかしい... )
あなた

あ、いや、ちょっと散歩してて....

切島 鋭児郎
散歩?
あなた

え、っと、ほら、あの、迷子!飛ばされて出口どっちか分からなくて!

切島 鋭児郎
あーなるほどな!
あなた

''も''って事は切島くん達は、ボスを倒しに行くの?

切島 鋭児郎
おう!
ボスってボサボサの人とワープの人...?
大丈夫なのかな...。
爆豪 勝己
早く行くぞ
切島 鋭児郎
え、おい!待てって!
スタスタと歩き始める爆豪くん。

こんな感じでさっきも置いていかれてしまったのだろう。笑

切島くんは『出口あっちな!』と私に教えてくれた後に、爆豪くんの方へ走っていった。

( 優しい )
あなた

はぁ...

切島くん達に気付かれなかったのは良いものの...
あなた

これからどうしよう...

爆豪 勝己
なにがだ
あなた

ひっ!!

飛び退くと、さっき別れたはずの爆豪くん。
あなた

な、なんで!?

爆豪 勝己
この世の終わりみたいな顔してるやつほっとけるかよ。
あなた

そ、そんな顔してた?

爆豪 勝己
で、どうした
近くを確認するが、切島くんの姿はない。
撒いてきたのだろうか...?
あなた

いや、あの、

あなた

話すと長くなる...

爆豪 勝己
....
む、無言の圧力!!!
これは、はぐらかせない!!
嘘ついたら爆破されちゃう!?!?
あなた

ので、無事に帰ったら話します...

爆豪 勝己
.....分かった
爆豪 勝己
絶対だかんな
あなた

は、はい!

( ひぃぃ!怖い!! )

あの目付き、今日の夢に出てきそうだ。





爆豪くんの背中に手を振り、
ボスの元へ見送ったあと。

焦っていた心に余裕が生まれた気がする。

( 爆豪くんと話すことで平常心が戻るなんて )

なんだかんだ落ち着く存在になっているのかもしれない...。

いや、それは無いな。


『プルルルルルル』




行く先もなくフラフラしていると、さっきまで争っていた場所に戻ってきてしまった。

そこで見つけた地面で鳴る携帯

さっきまであの人が使っていた電話だ。
( 誰からだろう.... )


恐る恐る、伏せてある携帯を拾い上げ画面を確認しようとするが。。








ポタ....
あなた

...溶けてしまった



''今''は、個性が制御不能で『発動』のみになってしまっている。

この溶けた携帯は、元に戻すことが出来ない

( やってしまった... )






*☼*―――――*☼*―――――






プープープー







イーブル
切れた....
パソコンで位置情報を割り出そうとする。が
イーブル
位置情報もパァだ
イーブル
.....
壊れた...?

いや、そう簡単に壊れたりしないはず...




となると....
イーブル
......やられたか

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