な、なんで爆豪くんが?
と不思議に思っていると
『BOM!!!!』
と、その雑魚敵さんを爆破。
あっちの方から切島くんが手を振りながらこちらに向かってくる。
爆豪くんと一緒だったのかな。
2人の仲の良さに、私も少し笑みがこぼれる。
いきなり自分に振られて、変な声が出る。
( 恥ずかしい... )
ボスってボサボサの人とワープの人...?
大丈夫なのかな...。
スタスタと歩き始める爆豪くん。
こんな感じでさっきも置いていかれてしまったのだろう。笑
切島くんは『出口あっちな!』と私に教えてくれた後に、爆豪くんの方へ走っていった。
( 優しい )
切島くん達に気付かれなかったのは良いものの...
飛び退くと、さっき別れたはずの爆豪くん。
近くを確認するが、切島くんの姿はない。
撒いてきたのだろうか...?
む、無言の圧力!!!
これは、はぐらかせない!!
嘘ついたら爆破されちゃう!?!?
( ひぃぃ!怖い!! )
あの目付き、今日の夢に出てきそうだ。
・
・
・
爆豪くんの背中に手を振り、
ボスの元へ見送ったあと。
焦っていた心に余裕が生まれた気がする。
( 爆豪くんと話すことで平常心が戻るなんて )
なんだかんだ落ち着く存在になっているのかもしれない...。
いや、それは無いな。
『プルルルルルル』
行く先もなくフラフラしていると、さっきまで争っていた場所に戻ってきてしまった。
そこで見つけた地面で鳴る携帯
さっきまであの人が使っていた電話だ。
( 誰からだろう.... )
恐る恐る、伏せてある携帯を拾い上げ画面を確認しようとするが。。
ポタ....
''今''は、個性が制御不能で『発動』のみになってしまっている。
この溶けた携帯は、元に戻すことが出来ない
( やってしまった... )
*☼*―――――*☼*―――――
プープープー
パソコンで位置情報を割り出そうとする。が
壊れた...?
いや、そう簡単に壊れたりしないはず...
となると....
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。