切島くんの一言に、
ここにいた全員がモニターを見る。
モニターには、
少し溶けたように見えるビルが映っていた。
*☼*―――――*☼*―――――
暴走しないように、集中して床に触れる。
しゃがみ、床に触れ、個性を使った
ドンッ
その瞬間
私は
''見えない誰か''
に屋上から突き落とされた。
ここは、かなり高いビルの上。
地面に叩き落とされるまであと10秒はある。
このまま地面に落ちたら、
スクランブルエッグになっちゃう!!!
考えろ、空気は無理、生物も無理
瓦礫でもいい、葉っぱでもいい、布でも....
今は暑くて外していた、ネッグウォーマーをズボンのポケットから取り出す。
私はネッグウォーマーを、材質はそのまま
絨毯のような形に変形させた。
この2つの角を右手、
もう2つの角は左手で持つ。
(パラシュートみたいな)
なんとか、地面までゆっくりと降下する事が出来た。
絨毯の形から、元のネッグウォーマーの形に戻し、残りの人にバレないように相澤先生のもとへ走った。
が、
爆豪くんの飛び出してきた後ろには、
緑谷くんの姿が見えた。
最後まで残ってたんだ。
あとは、私と...爆豪くんだけってことか...
右手の大振り
戦闘訓練の時に、
初めの攻撃は分かっていた。
私は、左足を軸に反時計回りに回り爆豪くんの背後に入る。
だが、攻撃はせずに爆豪くんの視野に入らないようにする。
今は戦うことより報告しないと。
みんなが危ないかもしれない...
私のせいで。
だが、すぐに左手で攻撃される。
(反応はやい...)
爆豪くんが振り向く前に、私は路地裏に入った。爆豪くんが入ってこられなさそうだし。
後ろの方で、爆豪くんの怒鳴り声
(ごめんなさい...今それどころじゃ..)
すぐに細い道は終わり、大通りへ出た。
あと少しでモニタールーム
名前では呼ばない所に緑谷くんぽさを感じた
この様子だと、
これからモニタールームに向かうのかな。
私は大通りを通り、爆豪くんの元へ戻った。
私を襲った人が、
これ以上危害を加えないようにするため...
*☼*―――――*☼*―――――
更新遅れてしまいすみませんっ!
今日は模試でした...テストとかそういう時に限ってお腹がなるんですよねぇ...(共感者求む)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。