第12話

コスチューム
4,098
2019/08/14 09:07
2日目

今日は職員室には寄らず、そのまま教室へ。

登校時間10分前

ちらほら席が埋まっている。

私は後ろのドアから、
なるべく目立たないように席に着いた。





八百万 百
お、おはようございます!
私に向けて...?

と思って振り返ると、隣の席の八百万さんが私と反対方向の人に挨拶していた。(轟くん)

自意識過剰か!

やっぱ、距離できるよなぁ...。

私だけテスト受けてないし...
あなた

はぁ...

話す人もいないし、
HRまで外の景色を眺めることにした。


*☼*―――――*☼*―――――


ミッドナイト
みんなとご飯食べないの?
あなた

うぅ..



みんなは食堂で美味しいご飯を食べている頃だろう。

そんな中、私は1人に耐えきれず職員室に来ていた。
あなた

なんか、すごい、距離が...

ミッドナイト
まぁ、最初はそんなもんよ
あなた

どうやって話せばいいんですか?今日の天気とか?朝食べたご飯とか?

ミッドナイト
うーん...まぁ、そこは...ノリ?
あなた

ノリ...?

普通に話せる人は意識してないんだな、
と実感した。

ここは自分で乗り越えないと...
ミッドナイト
あ、そういえば
ポンっと手を叩くミッドナイト先生。
あなた

なんですか?

ミッドナイト
今日の午後、ヒーロー基礎学でしょ?
あなた

...そうだったような?

ミッドナイト
あなたのコスチューム姿楽しみにしてるから!
あなた

コスチュ...あ、あれか..



遡ること1ヶ月ほど前___________




あなた

コスチューム?

相澤先生
ああ、ヒーローにおける戦闘服だ
相澤先生
ヒーロー科に入るなら、これを考えもらわないとな
そう言って相澤先生は紙を取り出す。
相澤先生
ここに要望を書け
あなた

要望...

相澤先生
期限は来週までだ
あなた

分かりました..

紙を受け取り、私は机に向かった。






ネットで、色んなヒーローのコスチュームを調べてみるが自分と個性が違うので参考にならなかった。


どうしよう。



よし、まず、色を決めよう。
あなた

目立たないやつ...

派手じゃない色。
あなた

黒...

紙に、『黒を基調に』と書き込む
あなた

あとは...

どのヒーローも露出が少ないような気がする

確かに足とか出してたら危ないもんな...
あなた

「露出は少なめ」...と。



あ、待てよ...これは完全に...
あなた

相澤先生になる...







ということがあったコスチューム。

なんとか1週間で考え、提出した。
上手くできていればいいけど...
あなた

あんまり期待しないで下さい

ミッドナイト
そんなに?笑
あなた

ほんとに、説明が下手なので

ミッドナイト
ま、どっちにしろお披露目会は決定ね
あなた

え?

キーンコーンカーンコーン

と、「やめてください」と言う隙間を与えないかのようにチャイムが鳴った。

私は言葉を飲み込み、職員室をあとにした。





あなたちゃんのコスチューム
(作者の画力)
参考にした画像です⬇️
本当に画力がなくて泣けてきそう。

デジタル難しいなぁ...(言い訳)

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