あなたside
今お昼ご飯が終わって先生達が出ていって暇になっちゃった
こっそりお散歩でもしようかな
この病院内探検した事ないし
人の多い所にさえ行かなければ大丈夫だよね
そこから私あなたの院内探検が始まった
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
その辺をゆっくり歩いていると
目の前にるぅと先生発見
こっそり小走りで人気の少ない所まで逃げた
こういう時自分って心底体力ないなって思うんだよね〜
そこにはプレイルーム的な可愛らしいお部屋があった
ゆっくり扉を開けて入ってみると
そこには同い年ぐらいの男の子が寝そべって居た
そう言って勢い良く扉を閉めようとした
そうしたら
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
祐斗side
いや、ね
此処、誰も居ない部屋だから寝そべってたら可愛い女の子入って来てビックリ
でも、さっきからちょっと様子変なんだけど
大丈夫…じゃないよね、
そう言って、起き上がって
その子に近ずいた
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
あなたside
あぁ、まただ
助けてくれようとした人を勝手に払い除けて傷つける
私のせいだ
私は最悪だ
上手く息が出来なくなった
なんならここで死んでもいいかも
なら、楽かも
なんて考えてると
何処からかさっきの男の子ところん先生の声がした
ころん先生はそう言い終わると私の背中をゆっくり摩ってくれた
そのままゆっくり抱き上げられた
あ、この人は信じても大丈夫なんだ
そう思わせてくれる声色だった
そう思わせてくれる笑顔だった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。