あなたside
私は駄目な子なの
何も出来ない子
私が居たら迷惑なの
だからさ、消えてもいいよね…
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今ね、朝ごはんが終わって看護師さんが部屋から出ていったから、私1人!
だから、今から屋上行って景色見ようかなって
やだなぁ、景色見るだけだし 笑
ね !
私は点滴を引っこ抜き、立ち上がった
立ち上がった瞬間目眩がして、点滴の偉大さを知ったあなたです←
そんな事してないで早く行かなきゃ
先生達が来る前に
私は部屋を出て、屋上に向かって思いっきり走った
ガチャ
扉を開けると綺麗な青空が広がっていた
私は迷わず柵を乗り越え、縁のギリギリに立った
もう忘れられる、消えられる
そう思った時だった
私は目を閉じて、柵から手を離し、1歩前に出た
もっと、愛されたかったなぁ…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。