第16話

XIII 本当の出会いⅡ
802
2026/02/28 21:00 更新
side瑠衣 アジト
物怪瑠衣
あー、…もういいよ、みんな話したいだけ話ちまえ!!
もうムキになって、オレは大声を張り上げた。

それを聞いたコウシロウは満足そうに鼻を鳴らした。
コウシロウ
では話してやろう!
このオレと!!権兵衛の出会いを!!
紫陽花権兵衛
……覚えているか不安なんだが…
side光士郎 警察学校 (回想)
花散光士郎
っ、…つまらんつまらんつまらんっ!!
あの時、オレは暇を持て余していた。
訓練だってオレにとっては造作もないし、技術だってトップレベル。
そもそも知識の天才としてここに行かされているだけなので、面白みも感じない。

誰かこのオレの暇を潰せっ!!

その時。
警察学校の先輩(モブ)
でさーw
紫陽花権兵衛
あッっ…
ある者が、青髪の青年にぶつかり、青年が持っていたたくさんの紙が宙を舞った。
警察学校の先輩(モブ)
あー、…ごめんねぇ…
彼は申し訳なさそうに言うが、手伝いもせず去っていった。
紫陽花権兵衛
…はぁ、…
オレは少し興味がわいて、疲れたように紙を集める青年に話しかけた。
花散光士郎
……貴様、大丈夫か?
紫陽花権兵衛
え?…は、はい…?
彼はびっくりしたように顔をあげた。

その儚げな表情に、なぜかぐっと引きつけられる。
花散光士郎
このオレが手伝ってやろう!
紫陽花権兵衛
あ…、いえ申し訳な__
花散光士郎
貴様は見る限りに頼ることを知らんな?
紫陽花権兵衛
……かなり偏見なのでは…?
と、言いつつも彼は少し嬉しそうに微笑んだ。

その表情に心を撃ち抜かれたような衝撃を受ける。
花散光士郎
なっ、…?!
紫陽花権兵衛
どうかされました…?
コウシロウ
貴様!名をなんと言う?
紫陽花権兵衛
え、…えと…紫陽花権兵衛といいます…
紫陽花…権兵衛…
花散光士郎
その名…覚えておくとしよう。
紫陽花権兵衛
は…はぁ、…?
興味深い…、必ずオレのモノにしてくれる__
side瑠衣 アジト (回想終了)
紫陽花権兵衛
あぁ、あの時のか…
物怪瑠衣
覚えてるのか?
紫陽花権兵衛
助けてくれたことは覚えているが…顔まではな…
花散光士郎
ふん!
また覚えればよい、次は忘れるな?
紫陽花権兵衛
はいはい…
権兵衛もすっかり仲良く(?)なっている。
ライカ
次は僕ね!!
めちゃくちゃ待ってたんだけどー!
少し頬を膨らませるのはライカ。
彼の目線の先には結人がいた。
ライカ
さて…僕は…
苦瀬結人
ご…、ごくり…
side雷夏 警察学校 (回想)
御蛇元雷夏
あーあ!
今日もつまんないっ!
僕は気配を消すことができる能力者。
警察学校の訓練なども自由にサボれるし、そもそも僕は警察官になりたいわけじゃない。

そんな毎日に飽き飽きしていた。
苦瀬結人
わぁぁぁっ!!!
苦瀬結人
みなさん美しいですぅぅぅっ!!
御蛇元雷夏
……ん?
そんな僕の目の前に現れたのは…目を輝かせた1人の少年。
カメラを片手に連写している。

その視線の先には、僕と同じく異能で強制的にはいらされた司波仁や恵美まどか、そして花散光士郎がいた。
御蛇元雷夏
……へぇ…
苦瀬結人
はわわ…もう容量がなくなってしまいました…
少ししゅんとした様子の彼は、そっとそこを後にしていった。
御蛇元雷夏
……僕だって異能持ちなのに…
彼の瞳に…僕は映らない。


なんか…悔しいなぁ…w
御蛇元雷夏
……やってみるか。
なら、絶対に映してみせよう。

彼が警察官になった時、必ず…僕を知るように。

この世に反発してやろうじゃん。









御蛇元雷夏
ねぇねぇ、そこの3人っ!
司波仁
あ?…お前は…
恵美まどか
……御蛇元雷夏だね、僕達と同じ異能持ちだ。
花散光士郎
流石記憶の天才だな、…で、なんの用だ?
御蛇元雷夏
君達はココに未練はないんでしょ?
御蛇元雷夏
よければさ……












































僕と一緒に〝怪盗〟やらない?__
side瑠衣 アジト (回想終了)
物怪瑠衣
……それがSHAD6Wの結成秘話…
マドカ
あの時はすっごい変人だと思ったよねー。
ジン
ま、俺達も未練はないし、ライカに付き合ったわけだ。
コウシロウ
そして今、こうして貴様らを手に入れることができたのだ。
コウシロウは拳を握った。
霧縦人
で、…でもメテさんと…えと、…
ダイチ
…好きに呼んでいいよ?
霧縦人
じゃ、…じゃあテンメー!
ダイチ
わぁ嬉しい!
なんだろう…一種の癒し空間…?
霧縦人
この2人は、…どうやってこのグループに…?
メテ
その話をする日が来るとは…思いませんでした。
ダイチ
同感ですね!
…じゃあメテさんから…









メテは、まっすぐな視線を向けると…おもむろに口を開いた。

プリ小説オーディオドラマ