side瑠衣 アジト
もうムキになって、オレは大声を張り上げた。
それを聞いたコウシロウは満足そうに鼻を鳴らした。
side光士郎 警察学校 (回想)
あの時、オレは暇を持て余していた。
訓練だってオレにとっては造作もないし、技術だってトップレベル。
そもそも知識の天才としてここに行かされているだけなので、面白みも感じない。
誰かこのオレの暇を潰せっ!!
その時。
ある者が、青髪の青年にぶつかり、青年が持っていたたくさんの紙が宙を舞った。
彼は申し訳なさそうに言うが、手伝いもせず去っていった。
オレは少し興味がわいて、疲れたように紙を集める青年に話しかけた。
彼はびっくりしたように顔をあげた。
その儚げな表情に、なぜかぐっと引きつけられる。
と、言いつつも彼は少し嬉しそうに微笑んだ。
その表情に心を撃ち抜かれたような衝撃を受ける。
紫陽花…権兵衛…
興味深い…、必ずオレのモノにしてくれる__
side瑠衣 アジト (回想終了)
権兵衛もすっかり仲良く(?)なっている。
少し頬を膨らませるのはライカ。
彼の目線の先には結人がいた。
side雷夏 警察学校 (回想)
僕は気配を消すことができる能力者。
警察学校の訓練なども自由にサボれるし、そもそも僕は警察官になりたいわけじゃない。
そんな毎日に飽き飽きしていた。
そんな僕の目の前に現れたのは…目を輝かせた1人の少年。
カメラを片手に連写している。
その視線の先には、僕と同じく異能で強制的にはいらされた司波仁や恵美まどか、そして花散光士郎がいた。
少ししゅんとした様子の彼は、そっとそこを後にしていった。
彼の瞳に…僕は映らない。
なんか…悔しいなぁ…w
なら、絶対に映してみせよう。
彼が警察官になった時、必ず…僕を知るように。
この世に反発してやろうじゃん。
僕と一緒に〝怪盗〟やらない?__
side瑠衣 アジト (回想終了)
コウシロウは拳を握った。
なんだろう…一種の癒し空間…?
メテは、まっすぐな視線を向けると…おもむろに口を開いた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。