第17話

XIV 本当の出会いⅢ
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2026/03/07 21:00 更新
side右手 路地 (回想)
何者かにより引き離された私達、どうしても会いたくて…彼と話してみたくて。
何年も…何年も何年も何年も、探して探して探した。

彼は…どんな顔をしているのだろう__。






























そうしてまた何年かあって…
つい1年前、ようやく左手を見つけました。

路地裏で、私は静かに彼を瞳に映した。
星喰右手
あれ…が、…
星喰左手
またかよw_____だろ?ww
遠くの道の真ん中で、彼は楽しそうに笑っていた。

私と見た目はそっくり、なのに…幸せそうだ。
星喰右手
しかも…














……愛おしい。

さらってしまおうか…
星喰右手
でも…、…そうですね。
左手の前に出る資格は…ないのかもしれません。

あの幸せそうな顔を…崩してしまう。


…もう左手には会わないでおきましょう。
星喰右手
………、…はぁ…








御蛇元雷夏
こーんにーちはっ!!
路地裏に急にテンションが高めな声が響いて、瞬間的に彼の首をつかもうとした。

しかしそれは、ひらりとかわされてしまう。
星喰右手
……っ、…
御蛇元雷夏
おっとと…、…急に首掴もうとしないでよw
星喰右手
……何者なんです?貴方。
御蛇元雷夏
なんか君にキョーミわいちゃって!
星喰右手
誰ですか…?
御蛇元雷夏
んー…僕はこれから怪盗グループのリーダーになる雷夏!
星喰右手
……は?
よくわからない。
中二病の類いだろうか。
御蛇元雷夏
…絶対違うこと考えてるじゃん、…ねぇ…あれって弟?そっくりだし。
彼は左手をその真っ黒な手袋をした手で指差した。
星喰右手
……はい。
御蛇元雷夏
……見る限り仲いいわけじゃ…ないのかな?
遠くから左手の笑い声が聞こえる。
胸が締め付けられて…苦しい。
星喰左手
警察学校に入ってから出かけんのも一苦労だぜ
星喰左手
ま、また会った時にあそぼーぜ
モブ
そうなのか…またな
星喰右手
……ん?
左手は警察官に…なっていた…
これは新しい育手が強制しているのでしょうか…






そこで思いついた。
左手を適度な距離で見守り続けられて、会う可能性が格段に低い方法を。

口角が自分でもわかるぐらいに緩んだ。
星喰右手
あの…雷夏さん?
御蛇元雷夏
なーに?
星喰右手
私を…
 















































その怪盗グループに入れていただけませんか___?
side瑠衣 アジト (回想終了)
メテ
と…言うことです。
物怪瑠衣
まじかよ…
星喰左手
まー、確かに来た孤児院では警察を強制されたんだ。
星喰左手
……オレを担当していた奴の息子が…警察になる前に死んじまったとかで。
めんどくさそうに頭を掻く左手。

その様子をみて…なぜだかこっちも苦しくなった。
ダイチ
最後は俺ですよね?
物怪瑠衣
そーだな…
最後まで付き合ってやるよ。
ダイチ
……俺は…
side大地
モブ
ありがとう大地くん!
天命大地
いえいえ、当然のことをしたまでです!
俺はその時、逃げた飼い猫を探し当てて、飼い主の方に返していた。

少し太り気味の猫の背を撫でながら、飼い主のおばあさんは微笑んだ。
モブ
ほんとに…大地くんはいい子だから騙されないか心配だわ…
天命大地
そんな…、騙されませんよ!
おばあさんの話をそれとなくかわす。

そんなこんなで毎日過ごしていると…ある日突然。










霧縦人
わぁっ?!
天命大地
わっ、…っ?!
……彼とぶつかった。
霧縦人
あっ!すまんっ!
いち早く立って、彼は手を差し伸べてきた。

太陽が逆光になって…眩しい…
天命大地
あ、…いえ…俺も前見てなかったので!
霧縦人
嘘つかんでええで…、すまんオレが悪いんや。
彼は目尻を下げて謝罪する。
霧縦人
そんな嘘つかせるなんて…、警察官失格や…
天命大地
……警察…?
改めてその人をみると、よく見る警察官の制服を着ていた。
霧縦人
おう、…まだ新人やけどな!w
霧縦人
オレももっと人を助けたいねん!
まっすぐに俺を見つめる彼が…直視できないくらいに眩しかった。
天命大地
へぇ…!
霧縦人
お前も人助けしているような顔しとるし、どや?警察官にならんか?
天命大地
めちゃくちゃ偏見じゃないですか…w
彼はきっと冗談半分だったと思う。

その証拠に、真剣に誘っているようには見えない。
霧縦人
オレ、絶対警察の上の方まで行ってみせるで!
天命大地
お…応援します…!
霧縦人
おう、おおきに!!
また会えたらええなぁっ!
縦人はぶんぶん手を振って、反対方向に走って言った。
天命大地
良い…人だなぁ…
世界の綺麗なところを…俺は見てきたはずだった。
けどそれと同じくらい…汚いところだって見てきた。

けど…ああいう人は…
天命大地
……応援したくなるなぁ…
…………欲しい。
ライカ
……こんにちは?
天命大地
っ、?!?
俺の気が抜けていた…?
いや、気配がなかった。

後ずさりをして、彼を見る。

ニコニコと笑みを浮かべる目の前の人物の瞳は不気味に光っていた。
天命大地
……誰ですか?
ライカ
僕はライカ、…怪盗だよ。
天命大地
っ…警察呼びますよ?
ライカ
おっとっと!もう端末は盗んでるんだなぁ!
天命大地
…っ、……そう…ですか…
凄腕のスリか…?
怪盗とか言ってたけど…
ライカ
君、僕の怪盗グループに入らない?
天命大地
……え?
何…言ってるんだろう…
ライカ
この1週間、君を観察させてもらった。
ライカ
……いい人間だね、君は。
褒められているのか…?これは…
ライカ
運動神経も高いし、頭だっていい。
ライカ
だからこそ、誘ったんだ。
ライカ
もちろん君のやりたいようにしていい。
ライカ
困っている人のために…盗みを働けばいい。
ライカ
僕は…そんな二面性の怪盗が欲しいんだ。
天命大地
………どういうことですか?
どんどんおかしな話になっていく…。
なんで俺なんだろう…
ライカ
それに、…君も欲しいでしょ?




































ライカ
あの輝くような笑顔。
天命大地
っ…見てたんですね…
そう、あの時思った。

この輝く笑顔が欲しい。
あんな無垢なもの…見たことない。
ライカ
さぁ、…僕と一緒に…来ない?
天命大地
……わかりました。
人助けをするだけの人生も良かったかもしれない。

けど…俺は手に入れたい、あの綺麗な〝宝石縦人〟を。
ライカ
そっか…じゃあ今日から君は…














































ライカ
〝天狐のダイチ〟だ___。
side瑠衣 アジト (回想終了)
物怪瑠衣
……まじか…
なんかすげーみんなエピソード濃い…
霧縦人
て…テンメー…
ダイチ
ん?どうしたの?
霧縦人
オレがぶつかったばっかりに…怪盗になって…
そうだよな…怪盗は立派な犯罪だ。
その引き金が自分だとしたら…縦人は罪悪感が拭いきれないだろう。
ダイチ
俺は後悔してない。
ダイチ
縦人を手に入れられたしね!
霧縦人
……テンメー、…
ジン
もういいか?…ここでクライマックスだ…
………は?
どういう…ことだ…?
























































ジン
ようこそ…





































ジン
我らが〝SHAD6W〟へ___。
警察官全員
「「「「「「…は?」」」」」」

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