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第2話

重岡くん

「 ……重岡くん 」



太陽のような彼と、地味な私。
正反対な私達のたった1つの共通点。


電車が同じ。


たったそれだけ、と思われるかもしれない。

実際私だってもっと運命を感じるような、
共通点を見つけたい。

でも、それだけでも嬉しいから、
今はこのたった1つの共通点に満足している。



寝癖のついた前髪とか、

まだ眠そうにあくびをするところ。

私しか知らない重岡くんの姿。


本当はずっと見つめていたいけれど、

ここの駅は特別混んでいるわけではなく、

じーっ、と見ているとバレてしまう可能性がある。

だから、目の保養は折を見て。




いつかバレるのを気にせずあなたを見つめられるような人になれるのかな。


なんて淡い期待を抱きながら、

決まった時刻に来る電車に乗り込んだ。