第15話

屋上
2,868
2020/09/19 02:11
光輝side




光輝 「別に?なんもねーよ」




光成 「あんな湧に怒鳴ってたのに?笑 なんもないわけないだろ」




ちょっと鼻で笑いながら言われた




光輝 「なんもねーって」




光成 「…転校生ねぇ」




分かってんのかよ!




光成 「隣の席だから?なに、気になんの?」




光輝 「そんなんじゃない…でもさ、俺が触ったから叫んだじゃん」




光成 「あ〜…何となく見てた」




こいつ、あの状況見てたのに止めようとしなかったのかよ




光成 「拓実さぁ、お前に触るな!って叫んだよな」




そうだ。『あなたに触れるな!』って…




光輝 「あいつのあんな剣幕見たこと無かった やっぱおれ、嫌われてるんじゃね?」




光成 「そうなんじゃない?笑」




…否定とか、フォローとかしろよ…




光成 「なんつーか、あの子、目立たないようにっていうか、存在を知られたくないみたいな感じするじゃん?」




光成 「光輝みたいに見立つやつと席が隣になって、辛いんじゃない?」




まぁ、知らないけど?って言いながら手に持ってた紙パックのフルーツオレを飲む光成




光輝 「…おまえ、興味無い感じ出しときながら結構観察してんじゃん」




光成 「そう?笑気のせいだろ」




そう言って光成は階段を降りていった




あぁ〜!なんで俺、湧に喧嘩うったんだよぉ…




馬鹿だなぁ、俺




あいつらと一緒に入れなくなるのか…




転校生と関わらないのが一番かな




未だに自分の取ったあの行動が理解できないまま




モヤモヤしつつ教室に戻った




やっぱりまだあの転校生は教室にいなかった




光輝 「なぁ、あの子は?」




生徒 「えっ////あ、保健室?」




保健室か…




行く…?




いやいや!笑俺が行ってどうする!




嫌われてるし、うん!辞めよ!←




近付かないのが1番だ




あいつのためだからな…




ん?なんで俺、あいつのためとか言っちゃってんの?




やば…

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