光成side
学校が終わっていつものメンバーでゲーセンに来た
平塚と光輝と颯太はクレーンゲームで盛り上がってるし
あじと湧と竜生はパンチングゲーム
俺はそれを眺めてる
自分で言うのもなんだけど、俺はそういう奴
冷めてるんだよな
このメンツでいるのは楽しいし、笑うけど
めんどくさいって思う時がある
大体のことは遠くから見てるタイプ
だからクールなんて言われるけど
そんなかっこいいもんじゃない。ただのクズ
そう思って何となく外を見ると
そこには転校生がいた
光成 「あ」
光輝 「なに、どーしたー?」
俺の目線の先をたどって転校生を見つけた光輝
光輝 「あ!転校生ちゃんじゃん!」
颯太 「え!どこ?」
光輝が あれ!と指をさして教えてる
あいつはゲーセン目当てで来てる訳じゃないだろうから
家がここら辺とかかな
光輝 「あじ!湧!深田!」
なに〜 と全員集合
翔馬 「転校生がいるの」
ん?誰かを待ってる?
湧 「誰か待ってるんじゃない?」
光成 「でもあいつゲーセンとか来んの?笑」
秀生 「あいつ じゃなくて、藤木!藤木あなたちゃんだよ」
湧 「へー、そんな名前だったんだ」
光輝 「そうだったんだー!自己紹介めっちゃ声ちっちゃかったんだよね」
竜生 「あ!誰か来た!」
ほんとだ。…男子じゃん
しかも俺らの高校の
光輝 「あれ、北川じゃね?」
翔馬 「あー、あいつか なんで藤木と?」
秀生「たしかに〜 知り合いとか?」
光輝 「俺が話しかけた時めっちゃビクついてたのに!」
颯太 「陰キャそうなのに彼氏持ちなのかな」
湧 「えー!そういうかんじ?やべー!」
ニュースじゃん!と盛り上がるみんな
へー、彼氏いるんだ 意外だな
ま、俺には関係ないけど
その後2人でどっか行った
俺らはまた遊びを再開したけど
俺はなんとなくのあいつの事考えてた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!