湧side
またか
また告白
だいたいの女子は自分から言わずに
友達を使って俺を呼び出す
自分で呼び出しすら出来ないような奴に
俺が惚れるわけないじゃん
そりゃ、『好き』って言ってもらえるのは嬉しいことなのかも知れないけど
そんな臆病な『好き』はいらない
女子1 「あー、なんかごめんね じゃ、頑張って」
友達の女子はガッツポーズしてどっか行った
女子2 「……(๑• •๑)💦」
モジモジしてないでさっさとして欲しい
休み時間終わんじゃん
湧 「で、なに?」
女子2 「あ…えっと…」
湧 「休み時間終わっちゃうよ?君も友達と話したりしたいでしょ?」
なんて優しく言うけど心ではそんなこと思ってない
俺は自分勝手で最低
湧 「で、なに?」
女子2 「…っ、ずっと湧くんの事が好きでした! 私とっ付き合ってください!」
湧 「…ごめん今はそういう事考えてないんだ」
女子2 「…あ、そうだよね…時間とってごめんね」
ほんとに。時間の無駄
湧 「じゃあ、俺戻るね」
目の前で泣いていても知らない
そいつの友達が慰めに飛んで来た
あの子は俺の事知ってるかもしれないけど
俺はあの子を知らない
なのに付き合うわけがない
馬鹿じゃねーの
「今はそんなこと考えてない」か笑
そんな事考えたくもないし、考える価値もない
恋愛なんてめんどくさい
湧 「たっだいまー!」
颯太 「湧おかえりー、告白でしょー?」
湧 「まぁ笑」
光輝 「やっぱモテるやつは違うね笑」
お前だってモテてんじゃんって思うけど
別にわざわざ言わない
翔馬 「今回の子も友達と一緒だったね 湧、そういうの1番嫌いじゃん」
光成 「優しく振るから未練残った女の子ばっかになるんだよ笑」
そうかもしれない
同じ人に3回くらい告白されることもある
3回告ったってなんも変わんないっつーの
湧 「まーまー、この話はもういいって笑」
竜生 「あー!ここにいた!」
光成 「お前遅すぎて存在忘れてたわー笑」
竜生 「ちょ、ひど!」
俺は恋愛なんて別にいい
こいつらと馬鹿みたいにつるむのが好きだから
平塚みたいなポンコツかわいい系キャラ
あじみたいな運動筋肉滑舌キャラ
颯太みたいなポンコツ サイコパス笑キャラ
黒ちゃんみたいなわんこ系盛り上げキャラ
檜山みたいなリア恋マジレスクールキャラ
竜生みたいな憎めない天然イケメンキャラ
俺みたいなテンション高い系盛り上げ男子
このメンツだけで高校生活満喫できるから
湧 「今日の放課後遊びに行こーぜー!」
イツメン 「おっけー!/ゲーセンな!」
楽しいから
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!