真っ暗なステージ。
客席に光る色とりどりの光。
壮大な音楽とともに
光線が規則を作って
ステージに光を宿す。
客席の光が揺れ、
興奮に満ちた歓声が会場を包む。
スタッフさんからの合図を受け取って、
下からのせり上がりで
7人同時にジャンプする。
後ろのスクリーンには大きく
なにわ男子、の文字。
歓声が肌に触れる
このとき。この瞬間。
みんなの顔が見えること。
歓声が聞こえること。
言いようのない感情が湧き上がってきて
胸がいっぱいになる。
この感覚が好きだから。
みんなの笑顔が好きだから。
ステージに立ち続けたいんだ。
最後まで、笑顔で。
客席が見えなくなって
裏へと引いていく
汗で濡れ、張り付いた横髪を手ぐしで流した
みんなが次々顔を覗き込んでは
軽く笑う
廊下だと言うのに歩きながら
騒がしい声が響いて、
でも咎める人は誰もいない。
みんなライブ終わりでテンションがハイなのだ。
気持ちが同じだからこそ
同じ熱量で熱いライブを紡いでいける。
みんなを後ろに、
一足先にシャワーへと駆け込んだ。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。