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第10話

初音ミクと夏祭り。
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2022/09/17 15:11
夏ももうすぐ終わりを告げる。

…まあ当たり前でごく普通の事なんだけどね。


「そうだ!ミクさん!夏祭りに行きませんか!?」

「なつ…まつり?」

「えと…屋台見て回ったり、花火を見るやつで」

「その…良ければなんですけど…これ…」

「…?これを着ろと言う事ですか?」

「あっ…無理は言いませんっ…すみませんね」

俺は今、ミクとした夕方の会話を思い返していた。
マスター
先に行っててとは言われたけど…
マスター
心配なんだよなぁこれが
マスター
うう〜…ミクさん…
俺は俯く。
ミク
マスター!!
マスター
へあっ……!!!?
ミク
お待たせしました
マスター
かわ…いい…
目の前のミクは見事に着物を着こなして、髪も綺麗に纏めている。
ミク
似合いますか…?
マスター
ももももっもちろっっん!!
俺は興奮のあまり頭を上下に激しく振る。
ミク
そんなに振ると頭が…
マスター
良いんですよ!
マスター
いやぁ…こんなん非合法すぎ…
ミク
ひ…ごーほー?
マスター
あっ、いや、えっと…
マスター
とりあえず回りますか!
ミク
はい…!
俺はミクとしばらく歩いて回った。
ミク
おぉ…お祭り…凄いですね
マスター
でしょ、珍しいものばっかり
ミク
ふふ、楽しいです
俺はミクと話しつつもスマホに目をやる。

そろそろかな…
マスター
ミクさん!こっち!
ミク
わわっ!?
俺はミクの手を引く。
ミク
ちょちょちょっと!?マスター!!
そのまま手を引いて俺達は人混みを抜け出した。
ミク
…一体どうしたんですか?
マスター
ミクさん…空見上げてみてよ
ミク
…へ?
ミクさんが顔を上げた時、花火が打ち上がり始めた。
ミク
わぁ…綺麗
ミク
マスター…これはなんですか?
ミクは目を輝かせたまま俺の方を向く。
マスター
花火…綺麗でしょ
ミク
はなび…
ミク
ふふ、とても楽しい夏休みになりましたね。ありがとうございます。マスター
ミクはにっこりと微笑んだ。
マスター
ミクさん…お誕生日おめでとう
ミク
なんですか突然…
ふふ、覚えててくれたんですね
マスター
あったりまえでしょ!!
ミク
これからもよろしくお願いしますね!
今日の事は絶対忘れないと心に誓うレベルで最高の日だな。

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