第9話

初音ミクと海。
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2022/08/09 15:28
マスター
海、行こっか
ミク
……!
ミク
いいのですか!?
マスター
うん。勿論だよ
ミク
海といえば浮き輪とか砂のお城とか海の家?とかいっぱーいあるんですよね!?
マスター
1式はもう用意してるから、行こ?
ミク
はぁい!
俺とミクは車に乗り込み(といってもレンタカーだが)、高速道路を走っていた。
ミク
これが…海…
マスター
ミクさん海水大丈夫?
ミク
え、ええ、大丈夫です。はい
マスター
ミクさん…?
なんだかミクさん…少しだけ様子がおかしい…?

テンションが少し…低いような。
ミク
あっ…わ、私!砂のお城!作りたかったんです!マスターも…一緒に…
ミクさんは顔を逸らして地面にしゃがみこむ。
マスター
靴…脱がないの?歩きづらいでしょ
ミク
ええ、ええ
ミク
大丈夫で………す
俺は脇に浮き輪を抱えてミクに駆け寄る。
マスター
ミクさん!?涙が……蟹にでも噛まれた!?それとも海月に…?
ミク
なんでも…ないです……
マスター
なんでもないわけないでしょ!
俺はミクの両腕を掴む。
ミク
……
ミク
私…怖いんです…
マスター
何が…?
ミクはしゃくりあげながら話す。
ミク
私は…映像でも無い。機械でも無い。何者でもない私は…
ミク
いつか消えてしまうんじゃないかって…
ミクはゆっくりと俯く。
マスター
何言ってんだよ!!!
ミクさんはミクさんだよ!!
マスター
何者でなくたって君は!
「俺の初音ミク」だ!!!
ミク
マスター……
ミクさんはぐしゃぐしゃの顔で俺を見つめる。
マスター
消えたって俺が助けてみせるから!
ミク
………
ミク
マスター…
ミク
海に入りましょう!
ミクはブーツを脱ぐ。
マスター
ミクさん!
ミク
マスター!?
マスター
受け取って!
俺はミクに浮き輪を預けると、一目散にミクの近くへ寄る。
ミク
きゃっ
俺はミクの手を引く。
ばしゃばしゃ……
マスター
ミクさん!
俺はミクに水をかける。
ミク
きゃっ
ミクも俺に水をかける。
ミク
あははっ…
……
…………
ミク
あ〜面白かったですねぇ!
マスター
うんうん…俺は一言だけ言うことがあるとするならばとにかく推しと一緒に海で遊べるいやイチャつくって言うのかとにかく楽しすぎたよねこれもやっぱりミクさんパワー?っというか個人的にミクさんと居るのが楽しすぎるのでもうミクさんが彼女でもいいのではなんて思うがそれはオタクの儚き夢なのだよ…だが楽しかったので満足だなまた行こう!
ミク
は…速すぎてよく聞こえなかったです…
マスター
いやいいんだよこれはオタク特有の早口とかいうやつで…その…全然!聞き取らなくていいから!!
ミク
ふふっ…楽しかったですね
ミク
また…行けたら…嬉しいです
マスター
俺も!!
マスター
ささっ…日が暮れる前に速く帰ろっか
ミク
はいっ!!今日は本当に…ありがとうございました!
車に乗り込んだ後、ミクは後ろで疲れたのか横になって眠っていた。
マスター
子供っぽい…っていうかミクさんは子供なんだっけ
マスター
次はどこに行こうかな…

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