マスター
はいはい
どうやら世間では夏休み突入らしいですよ
残念ながら社会人に夏休みは無いのだよ…
……マスター
ん?
ミクも夏休みしたいです!
うーん……俺は悩む。
正直言えばまだ7月の序盤の序盤なんだよなぁ……
ん?序盤?という事は……?
ミクさん!七夕だ!
たな……ばた?
願い事を短冊に書いて飾るんだよ!!
ほえ〜!!
はい、これに書いて
俺はミクさんへ傍にあった画用紙を切り取って渡す。
ふんふ〜ん
ミクは鼻歌を歌いながらそこら辺にあったペンで書き始める。
マスターは書かないんですか?
ミクは何もせずに立ち尽くす俺に声をかける。
いや…俺は大丈夫
…七夕とか絶対叶わないって分かってるし、あんなの子供騙しにしかならないよ
ミクは俺の言葉を聞いから立ち上がり俺の手を取る。
大事なのは叶う叶わないじゃなくて気持ちの問題ですよ!
マスターも書きましょう
ミクの笑顔は無意識に俺の顔に近づいている。
ちょ…そんな近くで見つめられると俺ぇ
マスターはもうおたばれ?してるから何も隠す事無くて私にきゃあきゃあ言ってるんですか?
お…オタバレ…?
はい、前に秋谷さんが
秋谷あいつ……
次会った時は必ず秋谷を殴ると誓い、俺はミクに向かって頷く。
分かった分かった、書くよ
わぁい
ミクさんは何をお願いするの
秘密ですよ〜
そういうマスターは何をお願いするんですか?
んー…
俺は黙って短冊に書いていく。
これでいいかな、ミクさん何書いたの?
ええっ…えっと…ななっ内緒です
そうだ!笹を買ってこないとね
俺は立ち上がる。
じゃ、行ってくるよ
百均のでいいよね?
ひゃっ…きん?
ん〜、まあ分かんないか
とりあえず買ってくるね
行ってらっしゃいです
ミクは俺の居なくなった部屋でへたりと床に座り込む。
あづいですぅ…
クーラーだけじゃ足りないです!この…えと…羽が回るこれもつけた方がいい…
ミクはそう言うと扇風機の前に移動する。
あああ〜〜
ふふっ、声がなんか変な感じですね
ミクはあくびをする。
眠……
1時間後
ミクさん…ってあら、寝てる…
短冊握ったままとか可愛いかよ…
俺は思わず写メを撮る。
『マスターとずっと一緒にいられますように』…か
ずっと一緒にいれたらいいな
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