第53話

五十三話
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2021/03/20 10:08
希空:私は、運が良かった。たまたま棘くんと出会って、たまたま私に強い呪力があって、たまたまその才能を開花させた。自分で言えるくらい、私は「呪術師」に合ってるんです。もう私は失うものなんてないし、この力で人を救えるなら良い。自分の事情で、この「誰か」に縋りたいという気持ちで、棘くんに縋っちゃダメだって、、、今、気付きました。

春香:希空ちゃん、、、

希空:棘くんは先生のこと、大好きなんですよ。知ってましたか?さっき、久坂部さんと先生が2人っきりで出かけることに嫉妬して、尾行してたんですよ。今も、多分先生のこと、探してます。会ってあげて下さい。、、、応援、してますから!
春香side

そんな強がらなくて良いんだよ、希空ちゃん。

そんな辛そうに、無理に笑わないで良いから。

今くらい、弱いところを曝け出して良いんだよ。

希空ちゃんは良い子で、でも、そんな人にも神様は悲しみを与える。

世界は理不尽だと思う。

大切に思っていた人が、突然消えてしまうのだから。

きっと高専に来る前だって、元いた高校に友達がいたでしょ?

呪霊のせいでお母さんも、そういう人たちとも別れを告げなければいけなくなってしまった。
春香:希空ちゃん、、泣いて良いんだよ。ほら、、私が、希空ちゃんの気がすむまで支えてあげるから。先生としても、1人の人間としても。ねっ!

希空:春香、先生、、、はは、今、分かった気がします。棘くんがどうして春香先生のこと、こんなにも好きでいるのか。

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