第30話

三十話
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2021/03/07 11:19
僕の目の前で眠っている、好きな人。

僕と3歳しか違わないのに、先生だからって無理しちゃって。

そんなとこも好きだけど、やっぱり少し心配だ。

呪言なんか使えなければ、僕は『好き』と伝えられるのに。

呪ってしまうかもしれない、強制的に僕のことを「好き」にさせてしまうかもしれなくて、

『好きだ』と言えない。

もし僕が呪言なんて気にせず春香先生と話せたら。

どんなとこが好きだとか、どれくらい好きだとか、

自分の発する言葉でしか分からないところまで伝えられるのに。

携帯のメモアプリで伝える「言葉」とは別物の「言葉」で、

先生に沢山伝えたいことがあるのに。
棘:、、、は、る、、か、せん、、、せ、、?

春香:んぅ、、、

棘:ビクッ?!
起きちゃった?!

もしかして、聞こえちゃった?!

何も無いよね、どこも、おかしくなってないよね、、、?!
ガチャッ

哲:春香っ、、!!!

棘:?!

春香:んっ、、、あれ、哲、、、?

棘:高菜っ、、?

春香:あれ、狗巻くんも、、、大丈夫だよ、心配してくれてありがとうね。ニコッ

棘:っ!!しゃ、しゃけっ、、////

哲:、、、狗巻くん、もう春香のことは良いから、五条先生のとこ、行って来な?後は僕が、、

棘:おかか。

哲:え?ごめん、何言ってるか、、

棘:おかか、おかかっ、、

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