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第22話

白夜ルート『彼は知らない』
女友達
女友達
ねえねえ、葛葉くんとあなたさん、結婚したってマジ?
女友達
女友達
えっ、やばい。
結婚指輪してるー!
あなた

……どこから、その話を?

女友達
女友達
やっぱり本当なんだ!?

結婚式が終わって、次の大学の日。


私と白夜くんは、高校卒業後、同じ大学に通っている。


今日の講義が全部終わって帰ろうというときに、別の講義室からやってきた女子たちに囲まれた。


式を挙げたのは地元に戻ってだったのに、なぜもうここで噂が広まっているのか。
女友達
女友達
あの大人しい葛葉くんが……結婚!?
女友達
女友達
ロールキャベツ男子ってやつ?
あなた

あはは……じゃっ!


根掘り葉掘り聞かれる前に、退散する。


白夜くんの外見は入学と共に瞬く間に話題となって、今では女子たちの人気を総取りしている。


そんな状況だから、今までは嫉妬するしかなかったけれど、今度は私が嫉妬される番らしい。
あなた

ただいまー。
もう帰ってたんだね

葛葉 白夜
葛葉 白夜
おかえり。
今日は一限だけだったから

そして、私たちは今、一緒に部屋を借りて住んでいる。
あなた

原稿、進んでる?

葛葉 白夜
葛葉 白夜
うん。
線画までオーケーもらえたから、あと着色だ

白夜くんは、大学に通いながら絵本作家をやっている。


二年前、「試しに出版社に原稿を送ってみたら?」と、なんとなくアドバイスしてみたところ、見事に出版が決まったのだ。


優しい色使いと温かな物語は評判も良いようで、よくこうして家で作業している。
葛葉 白夜
葛葉 白夜
そういえば……。
大学で、女子に囲まれなかった?
大丈夫?
あなた

あっ、どこかから結婚の噂が広まってるみたい……

葛葉 白夜
葛葉 白夜
やっぱり。
地元新聞に載ってた俺たちの神前式の写真を、同じ大学の誰かが見つけてSNSに載せたみたいだ
あなた

ああ、それで……


明日からまた、質問攻めが落ち着くまで大変だろうなと思うのに、不思議と優越感もあった。
葛葉 白夜
葛葉 白夜
あなた、なんで笑ってるの?
あなた

……ん?
みんな、白夜くんのこと、何も知らないんだなぁと思って

葛葉 白夜
葛葉 白夜
知らないって、何を?
あなた

一緒に住もうって言ったのは私からだとか、怒ると怖いところとか。
でも守ってくれる時は凄く格好いいところとか。
今もキスするだけで凄く緊張して、耳と尻尾が飛び出ちゃうこととか

葛葉 白夜
葛葉 白夜
ぶっ……

私の発言に、白夜くんは麦茶を吹き出した。
あなた

わーっ!
ごめん、大丈夫!?
絵本も!

葛葉 白夜
葛葉 白夜
うん……。
これは死守した……

口元をタオルで拭いながら、白夜くんは顔を真っ赤にしている。


大学でちやほやされている白夜くんは、こんな表情は見せない。
葛葉 白夜
葛葉 白夜
もしかして、嫉妬してた……?
あなた

そりゃ、するよ……。
私の旦那様だもん

葛葉 白夜
葛葉 白夜
それは……気付かなくて、ごめん

優しく抱き寄せられると、私の好きな絵の具の匂いがした。
葛葉 白夜
葛葉 白夜
俺が好きなのは、昔からずっとあなただけだから
あなた

……うん、嬉しい

葛葉 白夜
葛葉 白夜
顔上げて?

言われた通りにすると、ゆっくりと白夜くんの顔が近づいてくる。


唇が触れ、しばらくして離したところで、目を開けた。
あなた

あっ、ふふっ

葛葉 白夜
葛葉 白夜
うわ、また耳出てる!

やっぱり、まだまだ慣れないらしい。
あなた

何百年かかるだろうねえ

葛葉 白夜
葛葉 白夜
いや、ほんと……。
精進します

でも、そんな白夜くんだからこそ、愛しいと思ってしまうことを、彼はまだ知らない。


【白夜ルート・完】