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第21話

三年後の未来へ【エンディング分岐】
あっという間に、夏休み最終日。


聖くんと過ごした日から、結局は人手の足りなくなった神社の手伝いをしたり、兄同伴でキャンプに行ったりと、みんなで思い思いの日々を過ごした。


過去一番に、彼らとの絆が深まった気がする。
あなた

お兄ちゃん、呼んだ?

御堂 夏祈
御堂 夏祈
ああ、そこに座ってくれ

夜、学校の支度をしている私を、兄が広間へと呼んだ。


今から聞かれることは、大方予想がついている。
御堂 夏祈
御堂 夏祈
夏休み、彼らと過ごしてどうだった?
あなた

掟のことを聞かされて、どうしようって最初は戸惑ったけど。
お兄ちゃんが作ってくれた予定表のおかげで、充実してたし、みんなとも平等にちゃんと過ごせたと思う。
ありがとう、お兄ちゃん

御堂 夏祈
御堂 夏祈
あなた……

これだけは、最初から言おうと心に決めていた。


兄は涙ぐんだ顔を手で押さえ、しばらく鼻をすすっている。
御堂 夏祈
御堂 夏祈
ちなみに、冬休みのも予定表を作ろうと思ってるけど……使う?
あなた

ふふっ。
使おうかな。
喧嘩防止になるし


真剣に聞かれたのに、おかしくてつい笑ってしまった。


両親を亡くして以来、この家では兄とふたりで過ごしてきた。


寂しいと感じることもあったけれど、兄がいて、幼馴染み四人がいて、不自由はなかった。
あなた

私はみんなに大切にしてもらえて、本当に幸せ者だと思う。
だから、掟のせいで嫁に出すことを苦しまなくていいからね

御堂 夏祈
御堂 夏祈
うう……違うんだ。
かわいい妹だから、嫁に出したくないんだ~!
あなた

えっ!


兄は畳に突っ伏して泣きだしてしまった。
あなた

あっ……でも、人間いずれはほら、ね?
結婚するかもしれないわけだし

御堂 夏祈
御堂 夏祈
だって、結婚して、あやかしとの子どもを産んだら、成長が止まるんだぞ?
何百年も生きるんだぞ?

その話は、あやかしについて一通り説明を受けたときに聞いていた。


どんな原理なのかは不明だが、私の持つ力やあやかしの力が影響して、長寿になるらしい。


実感はわかないけれど、その分だけ旦那様と一緒にいられるのだから、怖くはない。
あなた

お兄ちゃんを先に見送るのは絶対寂しいけど。
誰を選んでも、みんな絶対に幸せにしてくれる。
それはお兄ちゃんも分かるでしょ?

御堂 夏祈
御堂 夏祈
分かるから嫌なんだよ……!
あなたを幸せにするのは俺だけで良かったのに!
あなた

はいはい……


必死に慰めても、兄の泣き顔は悪化するばかりだった。


愚痴を延々と聞きながら、落ち着くのを待つ。
あなた

これから先、きっとたくさん悩むだろうけど、ちゃんと相手を決めるからね

御堂 夏祈
御堂 夏祈
……そうだな。
俺も覚悟するよ。
ああ、妹がいつの間にかこんな立派になって
あなた

あはは


ようやく泣き止んだ兄と指切りをして、抱きしめ合った。



***



それから、約三年後。


私は無事に大学進学を果たし、神職に就くための勉強をしている。


そして今日は、二十歳の誕生日。


御堂神社で、神前式を挙げることになった。


隣には、私が選んだ花婿の姿。


この人と、生きていくことを決めた。


その花婿は――。


【エンディング分岐】

・白夜→22話へ

・渉→23話へ

・惟月→24話へ

・聖→25話へ