第12話

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2020/06/21 07:08
廉side
優太と空いていた部屋に入った
優太「急にどうしたの(笑)」
廉「いや…あなたのことなんやけど」
優太「あなたちゃんのこと?本人に聞けばいいじゃん(笑)」
廉「や、ちゃうくて…そのー」
優太は真面目な顔になって、俺の言葉を待っていた
廉「俺さ、あなたには消えないとか言ったんやけど。いつかはやっぱ消えるんよ。生まれ変わるのがあっちの世界のルールやから」
優太「そうなんだ…」
廉「まだ消えへんよ、さすがに(笑)でもさ、いつかは消える。だからさ、そんときには支えてやって。上司として」
優太「もちろん。」
しばらくして、優太から話し始めた
優太「廉はさ…あなたちゃんのこと、本気で好きだった…んだよね?」
廉「好きだった、はちょっと違う。今でも、あなたの事が好きなんよ」
優太「…そっか。実はさ俺…」
廉「おん」
優太「あー!やっぱやめとくっ!幸せ壊したくないし!」
廉「はぁ?」
優太「いーよ、忘れて!今のこと!」
忘れられるわけないやん。昔から優太は変わらんな、バカなとこ。
廉「忘れられるわけないやろ?どーせ、好きとか言うんちゃうの?」
優太「ばっ、ばか!んな事あるわけねーだろ!!」
動揺しすぎ。絶対予想通りや
廉「別にさ、好きとか嫌いとかそういうの押し込まんでええよ。意地はらん方がええ。死んでから分かったわ(笑)」
優太は黙り込んでしまって、時間が過ぎていった
あなた「岸さん!雨、止みましたよ!」
優太「ほんとだ!今のうちに帰るわ!仕事よろしくね!お風呂もありがとうございました!」
あなた「はい、わかりました!気をつけてくださいね!」
優太が帰って少しほっとした俺がいることにビックリした

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