第10話

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2020/05/17 03:00
あなたside
もう二度とキスなんて出来ないと思っていたけど
勢いに任せて目をつぶっていたら突然感じる唇の感触
あなた「い、今…」
廉「キス…できた…?」
本人も驚いている様子で。
なんかよく分からないけど、神様が恵んでくれた奇跡なんだろうって思った
廉「もう1回この体験できるとは思わんかったわ(笑)。」
あなた「ホントだね(笑)」
また電話がかかって来て、廉に睨まれる
廉「また、岸さん…?」
あなた「うん、ごめんね、出るわ」
廉「おん、短めにな」
岸さん「あなたちゃん、会社に使う書類忘れてるよ!!」
あなた「え?!ほ、ほんとですか…」
岸さん「うん…あ、よければ俺今から届けに行こうか?今から来るのも大変そうだし…」
あなた「申し訳ないです…今から行きます!」
岸さん「ちょちょちょ、結構酷い雨だから!ね?!俺行くからいいよ!」
外を見れば結構強めの雨
あなた「…お言葉に甘えてもいいですか?」
岸さん「いいよ!んじゃ俺行くわ!」
廉「どしたん、雨がどーのこーのって」
あなた「岸さんが書類届けに来てくれるんだって。馬鹿だから忘れてきちゃってたみたいで…」
廉「こんな雨ん中、よう来るわ(笑)優しい上司やんな?…あ!てことはさ!岸さんに会えるってことやんな!会ってもええ?!」
あなた「へ?あ、うん…ねえ、廉ってさ、私以外に見えるんだっけ?」
廉「見える人には見えるんちゃうん?でも大体見えへんやろ!てか、俺の事知っとる人にしか見えへん…はず!」
あなた「なんじゃそりゃ…」
呆れつつも、インターホンが鳴るまで待つしかなくて
しばらくしてインターホンが鳴った
あなた「どーぞ!…え?!なんで…」
岸さん「アハハ(笑)傘、間違えて誰か持ってっちゃったみたいで(笑)ヤバいよね、玄関入んない方がいいか!はい書類!」
あなた「え、あ、えと…」
岸さん「だーいじょうぶ!書類は守ってきた!…ん?」
あなた「ありがとうございます…どうかされましたか?」
岸さん「ねえ、誰かいない?」
バレた…?
あなた「き、気の所為ですよ!アハハー!」
岸「…もしかして、廉…?」
あなた「へっ?!」
廉「…ゆ、うた?」
岸「えっ、お前、なんで…」
あなた「…話すと、長くなりそうですけど…よければ、上がって話しませんか?ね、廉」
廉「おん」
この2人にはどんな関係があるのだろうか

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