第20話

🐭
1,727
2022/09/06 12:57
パチッ……
あなた
んん……
あなた
ん…?
太宰治
あ、お早うございます。
あなたさん
あなた
うん。
お早う。処で治。
太宰治
はい、何ですか?
あなた
その小説明らかに
昔私が書いたものなのだけど……
太宰治
素敵な恋愛感情ですね。
うっとりしてしまいましたよ。
あなた
……なんで読んだの……
恥ずかしい……
太宰治
いえ、素敵なものでしたよ。
あなたさんらしい小説でした。
あなた
わたし……らしい…?
太宰治
……はい。
貴女らしい小説でした。
太宰治
誰かを思いやれる。
優しい小説でした。
あなた
……。
あなた
…そ。
ありがとう。
太宰治
では、準備が終わり次第。
探偵社に向かいましょう。
あなた
うん。
あなた
……眩しい。
太宰治
善い天気ですね!!
あなた
ふふっ、そうだね。
あなた
眩しすぎるのが難点だよ。
太宰治
あ、
あなた
…?
太宰治
あなたさん。
見てください。
あなた
……
あなた
新しい珈琲屋……
太宰治
……買っていきませんか?
あなた
…でも行かないとだし……、
太宰治
お願いします。
あなた
遅刻したら怒られちゃうよ…?
太宰治
……🥺🥺🥺
あなた
…遅刻しても知らないからね……
太宰治
……!!!
あなたさんも一緒に行きましょう!!
あなた
へ?!
ちょっ!!わぁ!!!
あなた
……美味しぃ…。
太宰治
行って良かったでしょ。
あなた
……ぐぬぬ……
悔しいけど正しい……
太宰治
では、向かいますか。
探偵社に。
あなた
……。
あなた
……うん。
あなたはニコリと笑った。

プリ小説オーディオドラマ