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2020/12/17

第2話

第二愚民:神原 祐貴(かんばら ゆうき)
あれから一週間。
私は食事が喉を通らなかった。
当たり前だ。人を殺したんだから。
確かに朝月千夏は最低な人間だったけど、
それでも、私は命を奪った。
私の方がよっぽど最低だ。
朝月千夏の死は、最近起こっていた
通り魔事件の一件として扱われた。
そして朝月の父は、会社の利益を横領していた挙句、必要な量の税金を納めずに滞納していたことが公になり、逮捕された。
娘は殺され、悪事はバレて。
生きていたくなくなる程、最悪な人生だ。
学校も、朝月の死があって
通常通りとはいく訳もなく、
しばらくの間休校。外出は控えるように
という処理がされた。
通り魔事件とされたから、私は疑われなかった。
けど、私へのいじめはなくならなかった。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
……
輝夜 白雪
輝夜 白雪
っ!
そして私は出会う。
私の罪を着せられた、可哀想な通り魔に。
通りすがりの人
キャーーー!!
誰か!助けてっ
神原祐貴
神原祐貴
っ!静かにしろっ!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
……
グサッ
通りすがりの人
…っ!!くはぁっ!
神原祐貴
神原祐貴
……、手間かけさせやがって。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
……
へー。こいつが例の通り魔か、と
私は静かに犯行を見守った。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
ふふっ
もちろん。犯行の様子は
私のカメラに収めてある。
通り魔は綺麗に指紋を消し、
自分の犯行である目印として
ドクロのステッカーを
女性のおでこに貼り付けた。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
なるほどね…
きっとこいつは、快楽殺人だ。
私はそう思った。殺すのが楽しいんだろう。
そして、自分であることはバレたくないが、
自分が殺した証を残して、自分の存在を
認めさせたいのだ。
こいつの顔は見覚えがあった。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
…っ、見つけた。
私は家に帰って、中学の時のアルバムを
探した。
それは、通り魔の顔に見覚えがあったからだ。
アルバムには、確かに通り魔の顔があった。
名前は神原祐貴。
中学の時は、前に出て話してるイメージは無く
いつも一人でいたと思う。
あいつも救いようがない。
快楽のために見ず知らずの人を殺すのだから。
それでも私は、救いを求めて神原に
連絡を取ることにした。
運良く、私は中学の時、
神原と連絡先を交換していた。
それを使って、久しぶりの連絡を取る。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
……
輝夜 白雪
輝夜 白雪
もしもし、神原君ですか?
私は輝夜です。中学の時の同級生。
覚えてるかな?
神原祐貴
神原祐貴
っ、もしもし。神原です。
輝夜さん、久しぶりですね。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
久しぶり。
神原祐貴
神原祐貴
急に連絡なんて、どうしたの?
輝夜 白雪
輝夜 白雪
いや、今日外で神原君を見かけて。
久しぶりだったから
連絡取れないかなーって、かけてみた。
神原祐貴
神原祐貴
そっか…。見かけたって、どこで?
輝夜 白雪
輝夜 白雪
んー、商店街の路地だったかな。
神原祐貴
神原祐貴
っ…
輝夜 白雪
輝夜 白雪
神原君。殺してたね、人を。
もしかして、最近の通り魔?
神原祐貴
神原祐貴
……。
ど、どうしたんだよ輝夜さん。
神原祐貴
神原祐貴
そんなこと、僕がするわけないだろう?
輝夜 白雪
輝夜 白雪
……自白して、罪を償いなよ。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
まだ、引き返せるんじゃない?
神原祐貴
神原祐貴
……
神原祐貴
神原祐貴
君に何がわかるんだ。
僕の苦しみの、何が、
輝夜 白雪
輝夜 白雪
分からない。でも、償ってほしい。
戻ってきて欲しい。
神原祐貴
神原祐貴
僕は人なんか殺してない。
君の見間違えだよ。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
…そう、ならいいわ。
神原祐貴
神原祐貴
…じゃあ、切るね。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
……
救いはなかった。あいつはもう、引き返せない。
だったら、殺すしかないよね?
私があいつに、制裁を下さないと。
次の日
神原祐貴
神原祐貴
っ、はぁはぁはぁっ!!
神原祐貴
神原祐貴
…っ
通りすがりの人
やめて、下さいっ。
通りすがりの人
やだっ、やだやだ、やだーーー!
グサッ
神原祐貴
神原祐貴
はぁはぁはぁ
神原祐貴
神原祐貴
神原祐貴
神原祐貴
ふふふふふ、ははははは
あはははははは!!!!
神原祐貴
神原祐貴
あー気持ちいい!
なんて気持ちいんだ!!
私の忠告から翌日。
早速神原は、通り魔を起こした。
私はまた、神原の犯行をカメラに収めた。
死体には、彼の目印である
ドクロがおでこに貼られていた。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
神原君。
神原祐貴
神原祐貴
…っ!!?!
神原祐貴
神原祐貴
なぜ、君が、ここに…?
輝夜 白雪
輝夜 白雪
ねえ、神原君。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あなた今、何してた?
神原祐貴
神原祐貴
っ、何も、してない!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
気持ちいいって叫びながら、
人をまた一人、殺してたよね?
神原祐貴
神原祐貴
なんなんだよ。
僕に関わらないでくれ!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
へー。
神原祐貴
神原祐貴
なんだよ!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あんたってさ、
昔から気持ちわりぃんだよ。
神原祐貴
神原祐貴
…っなんだよっ、急に!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あなたは私の忠告を聞いても、
引き返すことが出来なかった。
神原祐貴
神原祐貴
なんのことだよ…
輝夜 白雪
輝夜 白雪
だから、
私はあなたを引き戻す義務がある。
あなたには、制裁を下さないと。
神原祐貴
神原祐貴
はぁ?制裁だって?
ははっ、何を言い出すかと思ったら、
何様のつもりだよ!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
私は輝夜白雪。
あなたより上の化け物よ。
神原祐貴
神原祐貴
だから、なんなんだてめぇは!!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
ふふふっ、だんだん本性が
見え隠れしだしたわね。
神原祐貴
神原祐貴
チッ。ふざけんなクソ女。
関わるなって言ってんだろが!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あら、あなたにクソ呼ばわりされる
覚えはないのだけれど…。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
まぁ、そこは気にしないであげる。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あなたは何人殺した?
神原祐貴
神原祐貴
はっ?…何人って、そんなの
数えてるわけねぇだろ!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
残念です。人の命を奪っておいて、
そのことを忘れてしまうなんて…
輝夜 白雪
輝夜 白雪
ありえない、クズですね。
神原祐貴
神原祐貴
…っ。知らねぇよ。
俺の前から消え失せろ!!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
失せるのは私じゃない。
あなたの方よ、神原。
神原祐貴
神原祐貴
…っ、はぁ?
輝夜 白雪
輝夜 白雪
殺した分だけ罰を受けなさい。
殺した分だけ苦しみなさい。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あなたには、どんな制裁がいいかしら?
神原祐貴
神原祐貴
ふざけんな!!何が制裁だ!
神原祐貴
神原祐貴
死んだヤツらのことなんて
どーだっていーだろ!!
神原祐貴
神原祐貴
もう、限界だ。お前を殺してやる!
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あらー。
私を殺したくなりましたか。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
だったらあなたのこと
殺していいよね?
神原祐貴
神原祐貴
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あなたには刺殺がお似合いよ。
私が美しい刺傷をつけてあげる。
神原祐貴
神原祐貴
嘘だろ、おい、やめろ!!
やめろぉーーー!!!
私は何度も何度も、神原の体を刺した。
神原の持っていたナイフで。
数十回以上は刺した。神原は、
血で染まり、形が分からなくなった。
ついでに、神原が持っていた
ドクロのステッカーを彼の周りに
貼り付けた。
最後に、形がわからなくなった死体に
ナイフを突き立てた。
輝夜 白雪
輝夜 白雪
ふふっ
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あはははははは
輝夜 白雪
輝夜 白雪
あーあ、死んじゃった。
私もきっと、殺すことに快楽を覚えている。
今まで溜め込んでいた何かが、
爆発するようだった。