第3話

異変
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2018/09/04 06:00
レインside 

幸せだったんだ。彼らが『奇病』に取りつかれるまでは。
助けてくれた私には分かった。彼らの優しさが。

でも、あの日から崩れ始めてしまった。
もう無理だ。なんて思っていた矢先、私にも『異変』が生じた。
あぁ、私たちこんな運命だったんだ。

小さな欠片を取りながら 私はそんなことを考えた。
そろそろ覚めなければ。彼らも起きるだろう。

意識を現実へと向かわせた。

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