私は家について 、早歩きで自分の部屋に戻った 。
そして 、ベッドに倒れるように寝っ転がった 。
『はあ〜 … 』
じんくんに泣き顔を見られたのが 、恥ずかしい …
嫌われてないかな … ??
私はベッドの上で少しの間ぼーっとしていた 。
そのあと 、無意識に開いたテオとのLINE 。
先週まではいつも通りの会話をしていた 。
私とテオの好きなドラマの話 。
テオの好きな人の話 。
私は " テオ ?? " とだけ入力して 、消した 。
送る勇気がない 。
というか 、送ったところでテオは反応してくれないだろう 。
『えっ 、』
テオから " 今日はごめん " とLINEが来ただけなのに
私の頭の中は真っ白になっていた __ .
『あっ 、てか既読つけちゃった 、』
既読はや 、とか思われそう …
別にテオとLINEするのが初めてなわけじゃないのに
初めてかのように緊張するのはなんでだろ 、
手が震えてる 。
画面がうまく見えない 。
視界が定まらない 。
『あれ 、泣いてる ??』
私の目からは涙が出てきていた 。
よくわからない気持ち 。
安心してるのかもしれない 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。