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第1話

ご機嫌直して
2,777
2022/06/25 00:01
目黒side










目黒蓮です。









目黒蓮、今大ピンチ









理由は……









阿部「蓮なんか知らない。楽しみにしてたのに」










『ごめんって。』









阿部くんが楽しみにしてたアイスを俺が食べちゃったんだ。









阿部くんは目も合わせてくれないのが現状で……










俺は、電話がかかってきた振りをした。










『ごめん、ちょっと出てくる』









阿部「……わかった」










『はい、もしもし目黒です』









俺は、自然とリビングを出て










バレないように、外に出た。










電話をしてる設定だからそんなに長くは出来ない。










バレるのも時間の問題。









俺はダッシュで、コンビニまで走った。










そのコンビニには、同じアイスがなくて










もう1軒回った。









そこには合ったから、買って








走って家に帰った。









阿部「蓮、どこ行ってたの?」









『これ』









俺は阿部くんに、アイスを渡した。










阿部「わざわざ買ってきてくれたの?」










『食べちゃったの俺だし。』









阿部「蓮……さっきは怒っちゃってごめん。」









『阿部くん、ご機嫌直して天使みたいに笑って』









阿部「ふふっ懐かしいな」









『えっ気づいた?俺、この間久しぶりに見返した時に思い出したんだけど』









阿部「あの時の蓮は、若いね」









『何言ってんのー当たり前じゃん』








さっきのセリフ「ご機嫌直して天使みたいに笑って」は









俺が出てたので、似たようなことを言ってるんだよね。









アイスを食べる阿部くんの隣にすわる。










阿部「んーうまっ」









『ごめんね、食べちゃって』









阿部「いいよ、もう生き返ったから許す」









『可愛い!』









阿部「うるさいなーこれでも食べとけ」









阿部くんが俺にアイスを食べさせてくれた。









『美味い』









阿部「だよね。一緒に食べるとより美味しい」











阿部くん、それは優しすぎるよ。









そんな所も好きなんだけどね。

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